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百田尚樹さんの「夏の騎士」を読んでみた 感想

今回紹介するのは百田尚樹さんの「夏の騎士」です。

夏の騎士

小学校最後の夏休みは、人生の糧となる勇気を手に入れた特別な年であった。

 

遠藤宏志(えんどうひろし)は『アーサー王の物語』を読んでアーサー王を助ける騎士団に惹かれた。そして、友人の木島陽介(いじまようすけ)と高頭健太(たかとうけんた)を誘い、秘密基地で円卓の騎士団を結成した。

勇気と名誉を重んじて、勇敢に戦い、仲間同士助け合う。そして、レディに愛と忠誠を捧げることを使命とした。レディ役に選ばれたのが同じクラスの有村由布子(ありむらゆうこ)で、誰もが認める学校一の美少女である。さっそくそのことを本人に伝えると、クラスの連中から笑い物にされる中でも彼女は天使のような微笑みで受け入れてくれた。

 

さっそく騎士団として活動を始めた三人は、昨年、地元で起きた少女殺害事件の犯人を見つけようと誓った。次の標的として美少女の有村由布子が狙われる可能性も考慮し、彼女の身を守ることも騎士団の務めであると三人はやる気満々であった。

 

それでも小学生の捜査には限界があり、早々と頓挫してしまう。そんなタイミングで有村由布子から直々の声をかけられ、模擬試験を受けてほしいと頼まれた。その模試は有名中学レベルの生徒が受けるもので、勉強が不得意な三人には問題が解けるはずもない。それでも彼女から一人でも100番以内に入ることができたら騎士団として認めてあげるとの言葉を信じ、模試を受けることになった。

 

やってやろうとする気持ちとは裏腹にまったく勉強が進まない。それもそのはず、三人とも机に向かって勉強をする習慣がないし、効率的なやり方も知らない。教科書から逃げ出す日々がだらだらと続き、さすがの三人も現状を変えなければという気持ちが芽生えてきた。そして秘密基地に集まりクイズ形式で問題を出し合うことで、勉強のコツと共に楽しさを知った。

 

同じクラスに壬生紀子(みぶのりこ)という女の子がいる。男勝りで言葉使いは乱暴、それでいて口が達者なものだから、口喧嘩では負け知らず。友達はひとりもおらず、クラスでは完全に浮いていた。

そんな彼女がクラスの演劇会で「眠れる森の美女」お姫様役を演じることになった。クラスメイトの嫌がらせだと誰の目にも明らかである。そんな空気に反抗するように王子役に立候補した遠藤。呆気にとられるクラスの連中をよそに、自分でもよく分からない自信がみなぎってきた。

 

そして騎士団の行方を左右する模擬試験。猛練習と末に二人が演じる演劇会。そして途中挫折していた少女殺害事件の真相。

小学生最後の夏を舞台とした、冒険、友情、小さな恋の行方とは!

 

感想/まとめ

面白かった。

子供の頃、近所の草むらに秘密基地もどきを作って遊んでいた懐かしい記憶が甦ってきました。無限の可能性を秘めていた子供時代を振り返るが、今は立派な冴えないおじさんに成長してしまった。

これも人生だな。ハハハ。

 

最後の三行で幸せな気持ちにも慣れて大満足です!