木元哉多さんの「閻魔堂沙羅の推理奇譚 落ちる天使の謎」を読んでみた 感想
今回紹介するのは木元哉多さんの「閻魔堂沙羅の推理奇譚 落ちる天使の謎」です。閻魔大王の娘である沙羅との勝負に勝てば蘇るが、負ければ地獄行き。生死を賭けた推理ゲームシリーズ第五弾です！
閻魔堂沙羅の推理奇譚 落ちる天使の謎
澤木夏帆は元バドミントン選手だ。地道な努力が苦手で身体能力とセンスだけで通用したのは国内だけ、日本代表として挑んだオリンピックでは世界の強敵にこてんぱんにやっつけられてしまった。さらに背後には妹の南緒を始め、若い選手がどんどん現れるようになり焦りから練習量を増やしたが、靱帯断裂という大けがをして選手を引退してしまう。現在はクラブのコーチをしてのんびり生活している。
ある日、バドミントンに全てを捧げてきた父が亡くなってしまう。死の直前に書かれたであろう震えた文字で「つづけろ」というメッセージに動かされるようにふたたびラケットを手に取った。小学生チャンピオンの内山静香相手に練習を始め、復活への道筋も見えて来た。
ところが一度も練習に遅刻したことがない静香が体育館に来ないので心配になった夏帆は自転車で静香の家に様子を見に行こうとしたが、何故かブレーキが壊されており、車と正面衝突してしまう。
感想 シャトルを落とした意図がお見事。小学生ならではの発想なのかな。香典のシーンの夏帆さんやばすぎて笑ってしまった。
第二話 相楽大地 十七歳 高校生 死因・圧死
イケメン高校生の相楽大地は、役者になることが夢だ。高校時代の恋愛はご法度だと自分で決めていたが、同じクラスの神里亜弥に初めて恋をしてしまう。（即告白して即振られたが）亜弥は、クラスの中心である佐々岡鳴海と友達であったがある日を境に話さなくなってしまう。鳴海と離れて人見知りで大人しい亜弥はいじめられるようになっていた。
大地はさっそく鳴海と接触したが、理由を話さない。さらに、学校を辞めるという。心配になった亜弥は、大地と一緒に鳴海家に向かうが、どこかへ向かう彼女を発見して後を付けると学校を辞めた教師の家だった。
話を終えた鳴海は、またどこかへ行ってしまった。亜弥の考えで学校に向かっていたが、着いた途端に全速力でどこかに走り去っていった。彼女を追って、校内を捜していると学校の屋上から亜弥が落ちてきた。受け止めよとして落下地点に怒び込むが、、、
感想 こういう話はパスで。
第三話 土橋昇 三十九歳 子会社社長 死因・渇え死に
土橋昇は、人には言えない秘密があった。そのおかげである人には感謝されることになり、社長というポジションを手に入れていた。
ある日、別荘の地下室に作られた自分専用のシアターで優雅な人時を過ごしていると閉じ込められてしまった。連絡手段はなく、脱出は不可能。一切の光がない暗闇の中で、誰が閉じ込めたか考え始めるが、、、
感想 おお～変化をつけてきましたね。土橋さんも酷いが、擁護できる点もあるので完全な悪ではないような気もするが、、、
感想／まとめ
今回もう～んって感じです。
ちょっとマンネリというか飽きが僕の中で生まれているのが正直ある。
だが、その中でも変化をつけた第三話で行き返った。推理勝負なので負けのエピソードも欲しかった。ハッピーエンドのような心地の良さは皆無だが、たまには良い。
