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黒田研二さんの「今日を忘れた明日の僕へ」を読んでみた 感想

今回紹介するのは黒田研二さんの「今日を忘れた明日の僕へ」です。

今日を忘れた明日の僕へ

3月31日の嵐の夜、一ノ瀬勇作(いちのせゆうさく)は事故に遭い記憶を失った。その事故の後遺症で頭の中に記憶を蓄積することができない身体になってしまった。一旦眠ってしまうと4月1日以降の記憶がリセットされてしまうのだ。

それでも記憶することができないことすべての思い出を失ってしまうわけではない。忘れてしまう思いでを文章として残すことはできると医師からアドバイスを受けた勇作は、退院以来、欠かさず日記をつけていたと妻・奈々美(ななみ)から手帳を渡された。

その日記を読んでみると、事故に遭ってからの半年間で親友の郡山尚人(こおりやまなおと)が失踪し、妻の友人・望月亮平(もちづきりょうへい)も交通事故で亡くなっていたことを知る。さらに自殺した女子高生の存在も浮かび上がった。

日記に残された僅かな手掛かりを元にこの半年間で起きた出来事を追跡していくと、運命の日に何が起こったのか少しずつ分かってきた。

 

そして、血まみれで倒れている尚人の姿がたびたびフラッシュ・バックするようになる。

まさか僕が殺してしまったのか?

頼りになるはずの日記の矛盾とさまざまな謎に取り巻かれながらも、懸命に記憶の扉を開けようとする。そして、記憶が甦った先には何が待ち受けているのか!

感想/まとめ

面白かった。

記憶が蓄積されないってホント恐怖ですよね。想像もしたくない。

後味も決して良いとは言えないけど、この小説にふさわしいラストだったのでは。