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降田天さんの「神倉駅前交番狩野雷太の推理 偽りの春」を読んでみた 感想

今回紹介するのは降田天さんの「神倉駅前交番狩野雷太の推理 偽りの春」です。

神倉駅前交番狩野雷太の推理 偽りの春

▼鎖された赤

狭くて薄暗い部屋。赤い着物に身を包んだ少女。大事に世話をする男。いつからか自身の記憶に棲みつき、性的な嗜好として共生してきた大学生の宮園尊は、介護施設に入所し、空き家となった祖父宅を訪ねた。そして、その家で発見した蔵こそ、彼が探し求めていた記憶の居場所であった。さっそく自身の欲望を満たすために計画を練り、小学生の女子児童を誘拐、拉致、監禁まで実行するが、蔵の鍵を紛失してしまう。追い詰められた彼は、駅前の交番を訪ね事情を説明するが、、、

 

▼偽りの春

高齢者詐欺グループのリーダー水野光代は、仲間にだまし取った一千万円を持ち逃げされてしまう。さらには過去の犯罪をネタし、一千万円を要求する脅迫状まで届く。ある理由からお金を必要とする彼女は強引な方法で高齢者から盗み出すことに成功するが、一人の警官に声を掛けられてしまう。

 

▼名前のない薔薇

前科持ちの泥棒である祥吾は、親しくしてくれる女性との距離感に戸惑っていた。このままズルズルと関係を続けていくことはお互いにとって良くないと、自らの過ちを明かして、彼女の前から消えるつもりでいた。ところが彼女から一輪の薔薇を盗んできてほしいと頼まれてことから思いも寄らない展開へと移っていく。

 

▼見知らぬ親友

美大生の美穂と夏希はルームシェアをしている。同い年で姉妹のように似ている彼女たちだったが、経済面では大きな隔たりが合った。裕福な学生と貧困な学生がもたらした温度差が沸騰し、その友情にひびが入り、蝕んでいく。

 

サロメの遺言

アイドル声優の亡くなり、彼女と深い付き合いがあった作家が逮捕された。取り調べで黙秘を続ける彼は狩野雷太との会話を要望した。

 

感想/まとめ

面白かった。

倒叙ミステリで警官の狩野雷太にバッタバッタと倒されていく。

個人的には薔薇のお話しが好み。