門前典之さんの「建築屍材」を読んでみた 感想
今回紹介するのは門前典之さんの「建築屍材」です。
建築屍材
浮浪者の男は、ねぐらを確保するために建築工事現場に忍び込んだ。そこで彼が見たものは、青いネオンに照らされた黒い海の中に、バラバラにされた人間の手足、縦割りにされた胴体、ぐちゃぐちゃにつぶされた頭部。そして、それらの部位全てに1~21までナンバリングされた荷札が結び付けられた、凄惨な現場であった。あまりにも異様で荒唐無稽な話だが、彼が嘘をつく理由も見当たらない。真偽を確かめるために警察は、ほぼ丸一日かけて建築工事現場を調べるが、バラバラ死体はおろか何の異状も認められなかった。
一方で工事現場の向かい側に建つ定食屋『たどころ』の息子・田所裕一は不審な人影を目撃していた。従兄の宮本達也と後輩の相川百瀬の三人で工事現場に忍び込んで、正体を突き止めようと行動を開始した。すると追い詰めたはずのその人影は完全な密室の部屋から忽然と姿を消してしまう。いったいどうやって逃げ出したのか。警察の捜査も進んだことでバラバラ死体の被害者は、社長と秘書と高校教師の可能性が高まった。三人の接点は今のところ見つからず、バラバラ死体の行方も分かっていない。また犯人が死体の小指を家族の元へわざわざ送った意味とは。
もう一つが建築中のビルで左官工が殺害された事件。アリバイ工作のためにふたたび現場に戻り、わざわざ足跡を残した意味とは。またバラバラ死体事件との関連はあるのか。
解体され、ナンバリングされた挙句、跡形もなく消え去ってしまった三人の死体。
不審な人影の追跡劇と、密室からの人間消失。
配達された小指。
生乾きのコンクリート上に残された足跡。
矛盾した犯人の行動。
姿なき殺人者の仕業としか思われない不可能犯罪。
杳として見えない犯行の動機。
山積する謎とトリックの解明に挑む名探偵・蜘蛛手初登場!
感想/まとめ
正直専門的すぎてついていけなかった。
蜘蛛手さんもあんまり受け付けない。
ビルの平面図についても透けてて見づらいな~と勝手に勘違いしてしまい作者の意図が読めずに申し訳ない気持ちです。