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蒼井碧さんの「オーパーツ死を招く至宝」を読んでみた 感想

今回紹介するのは蒼井碧さんの「オーパーツ死を招く至宝」です。第16回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作品。オーパーツ鑑定士と貧乏大学生の瓜二つコンビの活躍をご覧あれ!

 オーパーツ 死を招く至宝

▼主な登場人物

貧乏大学生の鳳水月(おおとりすいげつ)の前に自分とまったく同じ顔をした男が現れた。彼は、古城深夜(こじょうしんや)と名乗り、世界を股にかけるオーパーツ鑑定士という顔を持っていた。

顔を合わせて早々に、これまで講義に全く出席しておらず卒業が危ぶまれていた古城は瓜二つの容姿を活かした講義と試験の替え玉を提案してきた。水月は、断固拒否の姿勢だったが、お金という対価に釣られてこの提案に乗ってしまった。古城と関わってしまったことで、後に起きる事件に巻き込まれていくことになる。

途中で深夜の姉で刑事のまひるも物語に加わることになる。水月との出会いが面白くて笑ってしまった。エリート刑事ならが、恐竜オタクという変わった女性。深夜の姉と言われてら納得してしまうのもうなずける。鉄拳正妻という通り名で検挙率トップを誇る優秀な刑事だ。

いつの間にか水月と友達以上恋人未満の関係となっていたことに驚きだ。

 

まったくの赤の他人なのに風貌は出会う人だれもが兄弟だと間違えるほど似ているドッペルゲンガー探偵コンビ。そんな個性的なキャラ達がコミカルに活躍する短編集、スタートです。

 

第一章 十三髑髏の謎

鑑定依頼のために髑髏邸に招かれた古城と水月。その名の通りここでは水晶髑髏(詳細は調べてください)がオーパーツだ。

その邸で主人が密室になった現場で死体となって発見された。死体の周りには十三の髑髏が円のように並べられていた。現場には無残にも殺された愛猫も残されていた。

オーパーツ鑑定士の古城が導き出した答えとは?

感想 まさしくそんなバカなと叫びたくなりましたよ。

 

第二章 浮遊

鑑定先の屋敷で殺人事件に巻き込まれた古城。この章では黄金シャトル(詳細は調べてください)がオーパーツだ。

犯行は殺害だけでなく、現場から黄金シャトルが盗まれており、古城はオーパーツ鑑定士として事件解決に燃えていた。密室で死んでいた夫妻。消えた黄金シャトル。謎のUFOの正体。窓の開け閉め。

オーパーツ鑑定士の古城が導き出した答えとは?

感想 事件よりも古城のお姉さんと水月の出会いが面白かった。

 

第三章 恐竜に狙われた男

この章では恐竜がオーパーツだ。

ある殺人事件の容疑者として古城深夜が浮上した。防犯カメラに映った瓜二つな容姿の水月は間違えられて警察署まで連行されてしまった。もちろん身に覚えのないことだ。刑事のまひるの助けもあり、疑いは晴れたが、意中の古城の行方はわからない。

そんな奴はほっといて友達以上恋人未満の関係となったまひるとデート?にうきうき気分で出かけたのはいいが、目的地の恐竜博覧会?に戸惑う水月

向かった先でまたしても古城のトラブルに巻き込まれることになり、これまで以上の災難に見舞われた水月はとうとうブチギレた。

感想 まひるさんは博識ですね。恐竜ゲームのARK(アーク)を思い出しましたよ。

 

最終章 ストーンヘンジの双子

この章では双子がオーパーツだ。

「巨石庭園」という石の観覧会の参加条件は双子であるというので古城と水月は双子と偽証して参加することになる。もちろんまたしても事件に巻き込まれてしまう。

 

感想 双子って神秘的な感じがしますよね。ラストの逃走も見事です。

 

感想/まとめ

面白かった。短編集でサッサと気軽るに読めますね。

オーパーツは、その時代では存在を説明することができない品のことを言い、下記の小説でこの単語のことを知りました。

lbookneet.hatenablog.com

 

オーパーツを絡めた事件の方はう~ん、何とも言えない感じ。あんまりオーパーツ関係ないよねと正直思ってしまった。それでもこの不満を漏らした感想を払拭するほどの他人とは思えない息の合ったコンビが最高。深夜、水月まひるのやりとりがなかったらギブアップしてたかもしれません。

 

エピローグからすれば二人の出会いもオーパーツの一つなのかな。

この終わり方なら続編も計画中なのかな。出るなら是非読みたいですね。