似鳥鶏さんの「目を見て話せない」を読んでみた 感想
今回紹介するのは似鳥鶏さんの「目を見て話せない」です。コミュ障(コミュニケーション障害)の大学生が活躍する日常ミステリー。コミュ障のあなたなら共感すること間違いなしかも!
目を見て話せない
第一話 論理の傘は差しても濡れる
房総大学の新入生・藤村京(ふじむらみさと)は入学早々に行われた自己紹介に失敗し、コミュ障の自分に対して自己嫌悪に陥っていた。友達作りに精を出す周囲の活発さに比べて藤村は立ち上がることさえできずに完全に出遅れてしまう。とうとう最後の一人になり、帰宅しようと立ち上がったところで、見るからに高級そうな傘の忘れ物を発見する。他人と話すことが苦手な藤村は、傘に残されたヒントと自己紹介の情報から持ち主を探し出そうと推理を始めた。
セレクトショップの試着室から女子大生が消失した事件。
カラオケ店で注文していないお酒を間違って飲んでしまう泥酔事件。
お祭りの人混みの中で起きた財布窃盗事件。
大学内のパソコン窃盗事件。
など、藤村の周囲で遭遇する謎にコミュ障を抱えながらも他の名探偵と比較しても遜色ない推理力を発揮して真実を導き出していく。
感想/まとめ
一話と二話は面白かった。三話から怪しくなり、四話と五話は流し読みで終了。コミュ障を探偵役に据え置く真新しさに惹かれて読み始めたのですが、周囲に恵まれ過ぎていて現実感がなさすぎたのがちょっと合わなかったのかな~。
僕もコミュ障で自己紹介は大の苦手である。共感やあるあるで楽しませてくれたので、我こそはコミュ障って人に読んでほしいですね。