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早見和真さんの「神さまたちのいた街で」を読んでみた 感想

今回紹介するのは早見和真さんの「神さまたちのいた街で」です。交通事故をきっかけに、当たり前を失った小学生の征人は、父と母、それぞれが信じる神さまに翻弄され、窮屈な生活を送っていた。そんな生活から抜け出すために、今の自分にできることを探す奮闘劇

 神さまたちのいた街で

新学期の季節。小学生の馬上征人は、親友の龍之介と同じクラスになり、気分は絶好調。担任の先生にも恵まれて、これからの学校生活に胸を膨らませていた。そんな矢先、父が起こした交通事故をきっかけに、これまでの当たり前を失ってしまう。父は怪我が原因で働かなくなり、怪しげな宗教活動にのめり込んでいく。勉強会という名の集会に、征人の気持ちを無視して連れ立って歩くようになる。母も心を許す友人に依存するようになり、次第に生活様式が変化していく。父と母、それぞれの信じる神さまに翻弄され、征人と妹のミッコ(美貴子)はギュッと体を小さくして我慢を強いられていく。夫婦喧嘩に巻き込まれる自宅はもはや二人にとって安らげる場所とは言えなかった。

 

ここまで大人に振り回されている二人だが、頼もしい味方になってくれる人もいた。龍之介は大人びた少年で、さまざまな為になる物語を紹介してくれる。他人に話すには恥ずかしい家族のことでも彼には話すことができる心強い友人である。また、金銭的理由から引っ越した先の団地で知り合った年上のマリアやエルクラートも親身になって身の上話を聞いてくれた。

 

正義とは何か?正しいとは何か?神さまとは何か?

小学生の征人にとっての大人と渡り合える武器とは何か?

最後の最後まで目が離せない。

 

感想/まとめ

面白かったし、色々と考えさせられた。

困難に立ち向かうために支えてくれる人がいるだけで幸せだ。

兄妹推しの僕としてはずっとお兄ちゃん頑張れと、相変わらずのポンコツ具合で、語彙力以前の問題ですね。ハハハ。