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本田壱成さんの「終わらない夏のハローグッバイ」を読んでみた 感想

今回紹介するのは本田壱成さんの「終わらない夏のハローグッバイ」です。二年間眠り続ける幼なじみの目覚めを待っていたが、とうとう限界が来た夏の暑い日。だが、大事件と謎のメッセージが届き、世界が一変する夏が始まろうとしていた。

 終わらない夏のハローグッバイ

視覚、聴覚、触角、嗅覚、味覚などあらゆる感覚を自在に扱うことを可能とする情報末端<第六感覚>(サードアイと呼ばれる)その始まりであり、最先端に位置する町ーー水喪が舞台である。

そこで暮らす高校生、日々原周が主人公。

彼は今日も二年間眠り続ける幼なじみ硲結日のお見舞いに来ていた。彼女が、中学二年生の時に昏睡状態に陥った。最先端の施設で徹底的に検査が行われたにも関わらず、意識を失った理由は現在も分かっていない。この二年間に行われたどんな治療でも目覚めるに至っていない。最初は見舞いに来ていた友人も多かったが、今は周くらいだ。それだけ二年は長い。

今日病室を訪ねたのはある報告をするためでもある。結日が残した「ぜったいに、気付いてね。合図、おくるから。きっと、おくってみせるから」と言う言葉を信じて、通っていたがとうとう限界に達していた。夏の暑い日、、、もう諦めようと心は折れかけていた。

それなのに同じクラスの先崎進也と病室で鉢合わせて、流れでサードアイの機能発表会を一緒に観ることになってしまった。サードアイは硲結日の実の姉である沙月が開発したものだった。彼女が宇宙から全世界へと発信した機能拡張の知らせ。その全貌が発表される瞬間に彼女の身に何かが起きた。そして結日の病室に突如現れた謎の球体。それは周にしか見えなかった。その意味を受け取って諦めていた心に火がついた。

これは彼女からの合図だ。

 

日々原周の一生で一度の長くて暑い夏がこうして始まった。

 

感想/まとめ

面白かった。ほろ苦く甘い青春物語を想像しており、予想とは全く違いました。謎の生命体が出てきたり、スケールが大きかった。SFなのだから当たり前ですが。プレートを埋め込むって怖いと思ったけど、骨とか固定するために今も用途は違うけどあるんですよね。現在の何世代か後にはこういう世界が当たり前のようになっているのかな。

僕と彼女の物語が一応終わって、また始まった。また出会う日を信じて!