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萩原麻里さんの「呪殺島の殺人」を読んでみた 感想

今回紹介するのは萩原麻里さんの「呪殺島の殺人」です。

 呪殺島の殺人

東京都に属する小さな孤島・赤江島。そこは長年呪術を執り行ってきた一族が、その穢れを背負って島流しにされたという流刑地の一つであった。こうした島は全国に存在しており、総じて「呪殺島」と呼ばれている。こうして島で暮らし始めた一族たちは、やがて領主となり島を栄えさせた。だが呪いは完全に解かれたわけではない。長く呪術に関わってきたせいか、早死にする者が多く、その末裔にも呪いが受け継がれていた。赤江島を治めていた赤江一族もまた例外ではない。いまでは二人しか残っておらず、ベストセラー作家の赤江神楽と甥の秋津真白だけだった。

 

真白は、神楽の遺体の前で目を覚ました。凶器のナイフを手に持ち、現場は密室。お前が犯人だと言われてもぐうの音も出ない。しかし、彼は記憶を失っていた。ここがどこなのか。自分が誰なのか。殺されていた女性が誰なのか。文字通り全てを忘れていた。

彼女に招かれていたのは顧問弁護士、ジャーナリスト、担当編集者、旧知の三姉弟、真白の幼なじみで民俗学研究マニアの古陶里の八名。犯人は真白なのか?それとも招待客の中にいる?

真白は己の無実を証明するために幼なじみの古陶里と事件の解明に乗り出した。記憶を取り戻した先に待ち受けていた真実とは?

 

感想/まとめ

面白かった。悪天候クローズドサークル

彼は記憶を失っているとは言え、呑気すぎて、緊張感がなさすぎることが玉に瑕である。逆にちょっと癖の幼なじみの古陶里やりとりがいい味を出しており、呪いという重めの設定を忘れさせてくれる。まぁ、そっち方面の要素はあまりないので関係ないかもしれませんがね。

物語の締め方もグッド!