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野崎まどさんの「バビロン Ⅰ」を読んでみた アニメ化/ネタバレあり/感想

今回紹介するのは野崎まどさんの「バビロン Ⅰ」です。正義の前に立ちはだかる最悪を止めることができるのか?2019年10月からアニメ放送中です!

 バビロン Ⅰ

東京地検特捜部検事の正崎善は、製薬会社「日本スピリ」と大学が関与した不正事件を捜査していた。その事件はアグラス事件と呼ばれ、今回の強制捜査で大量の捜査資料として押収した。その大量の資料の中から、髪の毛と皮膚混じりの血液が付着して、白い紙を塗りつぶすように「F」という文字で埋め尽くされた謎の報告書を発見した。

正崎は、相棒の文緒厚彦と報告書を作成した人物、麻酔科の因幡准教授の元を訪ねたが、全裸で全身麻酔を投与して死んでいたのだ。状況から自殺として処理されたが、致死量に至るまで三十時間も必要になるなど、不自然な点が見られた。しかし、現時点では情報が不足しており、状況証拠は自殺寄りだが断定はできないでいた。そこで刑事の九条院偲と協力してこの闇の深い事件を追うことになる。

因幡の元に、安納智数という男が正体不明の女と訪問していたことが判明。その男は、野丸龍一郎という超大物の私設秘書だったのだ。さらに、時期が悪く新域構想に関わってくる可能性が高くなった。

新域構想というのは、八王子市、多摩市、町田市、相模原市を統合して『第二の東京』と格付けられる構想。政令指定都市を超える大きな権限が与えられることになり、市、県、都とは違い区分は域となる。その初代域長を決める、新域域長選挙が告示され、二週間後に投票が行われる。

記者であり、親友の半田も巻き込み野丸の背後を探っていく。彼が必死に集めた情報により候補者たちの不自然なつながりが見えて来た。政治に金と女は切り離せないと言うように、周辺には女の影がつきまとう。そして、ある女をマークしていた文緒が首を吊って死んでしまった。絶対に自殺はありえないと正崎は殺しの線で考えていたが、状況証拠がまたしても自殺だと語っていた。

 

上司である守永部長も新域陣営とつながりがあり、裏切られる形となった正崎。そして現れた野丸により新域構想の真の目的が語られた。

若さと実力を兼ね備えた斎開化が初代域長に当選した。票を完全にコントロールできる状態での当選。新域陣営の工作は完ぺきだった。しかし、正崎が追及した因幡と文緒の自殺は関与を完全否定した。新域陣営の味方になるか、敵になるか、正義とは何かを考える日々が続いた。

計画にはなかった斎と側近の失踪により物語は動き出す。数日後、新域庁舎に突如現れた斎から国民に向けて宣言した最初の域法の施行は「死」を認める権利だった。

 

正義とは何か、答えは見つからない。しかし、一つだけはっきりしたことがある。あの女、、、曲世愛は、悪だと言うことを。

 

曲世愛は、選挙工作の道具として貢がれた女たちの正体。変装とはまた違い、女性の姿に容姿を自由自在に変化することができる。また、人を死に追いやる能力がある。因幡と文緒も彼女の仕業だった。

また、当初から斎と共に行動しており、今回の新域構想にも一枚噛んでいるのは間違いない。すべての事件の黒幕といえる人物だ。

一巻の時点では彼女の存在が明らかになっただけで、詳細は不明。

 

感想/まとめ

面白かった。黒幕、裏切り、謎の女、僕もすでに物語に引き込まれて、ゾクゾクする感じがたまらないですね。

文緒さんの退場が早すぎる。主要人物関係なしにこのペースでどんどん死んでいくのかな。正崎さんの家族を曲世がターゲットにしそうで怖い。

正義とは何か、、、永遠の課題ですね。

 

原作一巻だけ購入済みで、アニメ化に先だって読んでみたら面白くて続きを買いに行くかアニメが終わってから買うか迷っている。ちなみに、原作一巻でアニメ三話消化しましたね。ペース配分はどうなのか知りませんが丁寧に作られており、満足しています。