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大倉崇裕さんの「三人目の幽霊」を読んでみた 感想

今回紹介するのは大倉崇裕さんの「三人目の幽霊」です。落語に関わる謎を編集長と新米女性編集者が解き明かしていく短編集。

 三人目の幽霊

間宮緑は、憧れの大手出版社に入社した。研修を終えて向かった配属先は「季語落語」という編集部だった。落語に関する様々な時事を掲載する専門誌で、落語とは無縁の生活を送っていた緑はその場で辞表を書こうか迷ったほどだ。それでもせっかく苦労して入社したのだからと思いとどまり、落語の世界へ足を踏み込んでいく。

編集部は、緑と編集長の二人だけ。編集長の牧大路は、「季語落語」の編集を担当して三十年になる大ベテラン。人並み外れた観察力と洞察力を持ち合わせており、今作の短編集で登場する様々な謎を解決していく探偵役となっている。

 

タイトルにもなっている三人目の幽霊は、寄席を巻き込んで数々な事件が起きてしまう。さらに幽霊を見たという騒ぎにまで広がってしまい、収拾がつかない状況になっていた。二つの一門の過去にいざこざがあり、長年敵対していた過去があったが、今回の寄席で仲直りすることになった。根本的にはこういった御家騒動があったのだが、牧はこの謎を解くことは出来るのか?(三人目の幽霊)

ソムリエを目指す野島恭子は、マスターソムリエの篠崎にある写真を一枚を見せた。そこに映っていたワインを見た彼は、いつもの柔和な笑みが失われて厳しい顔つきへと変貌した。その後、篠崎は消息不明になってしまう。相談を受けた高校時代の親友である緑は、牧に助けを求める。(不機嫌なソムリエ)

落語家の菊太郎は、妻が入院してからというもの自身の落語もいつもの切れがなく影響が出始めていた。怪談話が得意な父に元気になってほしく、息子は本物の幽霊を望んでいた。その息子を、公演中の世話を任された緑は別荘に遊びに来ていた。

その夜に、、、(三鶯亭奇談)

視力を失った祖母がこれは大事な絵なのと緑に見せてくれたのは、白紙の絵だった。誰にも相談できずに悩んでいたが、ひょんな事から牧と祖母が顔なじみだと知った緑はこれまでの経緯を相談することにした。(崩壊する喫茶店

雑巾に足を取られて転倒してしまう。幸い軽症だったが、また牧は犯人探しに呼ばれることになった(患う時計)

 

感想/まとめ

う~ん、ちょっと合わなかったですね。申し訳ないですが、落語まったく興味がないので、読みずらかった印象が終始付きまとってしまった。落語家さんの名前もごちゃごちゃして誰が誰だか認識が難しかった。あまり落語が関係しない(不機嫌なソムリエ)と(崩壊する喫茶店)が一番面白かったという素直な感想で現れてしまった。