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櫻田智也さんの「蟬かえる」を読んでみた 感想

今回紹介するのは櫻田智也さんの「蟬かえる」です。昆虫オタクの青年・魞沢泉が遭遇する不可解な事件を鮮やかに解き明かす、シリーズ短編集第二弾!

蟬かえる

▼蟬かえる

十六年前の夏に大規模な地震に見舞われた山形県のとある村で、当時、災害ボランティアに参加していた糸瓜京助は行方不明の少女の幽霊?を目撃していた。少女を目撃した神社を再訪すると、非常勤講師の鶴宮と昆虫好きの魞沢泉と出会う。ひょうなことから幽霊を目撃したという奇妙な体験を二人に語ることになり、記憶を振り返った。

 

▼コマチグモ

団地で起きた負傷事件と交差点での交通事故。それぞれの被害者は平朱美と平真知子親子であった。ただ事故に遭った真知子の行動が一貫しておらず、説明がつかないことから、周囲の聞き込みを開始すると、直前に魞沢と会話していたことが判明知る。彼が悲しげに語るふたつの事件と事故をつなぐ関係はコマチグモの習性にあった。

 

▼彼方の昆虫

二年前の事件で知り合った瀬能丸江がオーナーを務めるペンションに招待された魞沢。海外からのお客も増えているそうで、中東から訪れたアサルという青年と親しくなった。しかし、彼が翌日遺体となって発見され、自殺の可能性が浮上する。自分自身を傷つけることはいけないとの信仰における禁忌を破ったのは何故か?

 

▼ホタル計画

サイエンス雑誌の編集長・斉藤の元に、かつて世話をしていたライターが行方不明になったと一報が入る。彼の足跡を追って、伝言を預かっていた少年と会うために北海道へと向かう。魞沢の少年時代を描いた作品。

 

サブサハラの蠅

旧友の江口と久しぶりの再会を果たした魞沢は、彼が南スーダンから持ち帰ったツェツェバエのサナギから思わぬストーリーを導き出した。

 

感想/まとめ

面白かった。

派手さはないが、時間の流れがゆっくりに感じるテンポと雰囲気が良い。

昆虫オタクの彼との作品にまた出会いたいですね。その前に前作読もう。