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八木圭一さんの「手がかりは一皿の中に」を読んでみた 感想

今回紹介するのは八木圭一さんの「手がかりは一皿の中に」です。事件解決のカギは食にあり!食って食って食いまくる美食探偵ここに誕生です!

手がかりは一皿の中に

主人公の北大路亀助は大学卒業後、祖母のコネを利用して大手出版社に就職した。しかし、人気作家さんとトラブルになり退職。その後は大学時代に所属していたサークルの先輩に誘われてグルメサイトの運営に携わることになった。食べ歩いてサイトに書き込む際に、「僕のレシピが正しければ」と探偵風にアレンジして「また罪深いシェフの魔法を暴いてしまった」と決め台詞で締める彼の書き込みは話題となりちょっとした人気者になっていた。そのグルメライター亀助が、食を通じて四つの事件に巻き込まれることになる。「食」視点から解決に導く、グルメ探偵として活躍するミステリー。食欲が刺激されること間違いなし!

 

第一話

先輩に誘われて食通メンバーと会員制の熟成鮨のお店を訪れた。店主の井上は、一人前の職人として認められる目安となる十年以上の歳月をショートカットをして数年で銀座にお店を出すことに成功した。資金も今風のクラウドファンディングで集めて、上手く時代の波に乗ったのだろう。店内や料理の撮影や私語厳禁といった厳しい規制もあるが、予約は数カ月待ちの人気店である。

そのお店で食事をしたメンバーの一人が、店を出た後に死亡してしまう。食中毒の疑いもあり、ネットではお店に対して批判的な声が挙がるようになる。亀助は、店主を助けるために犯人捜しを始めるが、、、

 

第二話

新しいコンセプトのワインビジネスのサービスを体験するためにいつものメンバーとお店を訪ねた亀助。しかし今回はただ単にお酒を楽しむわけではなく、詐欺疑惑の調査がメインであった。

 

第三話

最近流行りの様々なパーティを想定した造りのレストランで行われる結婚式に参加した亀助。もちろん本人ではなく大学の後輩が主役だが。そこでご祝儀の盗難と結婚指輪の消失事件が発生。新婦と新郎はお互い疑心暗鬼に陥いり、友人にまで疑惑が飛び火してレストランは大混乱。亀助は事件を解決することは出来るのか?

 

第四話

老舗料亭中田屋に関する事件。もちろん亀助にも深いかかわりがあるようで。いろんなものが絡み合い最後に辿りついた真実とは。

そして、これまで結婚に否定的だった彼にもとうとう春がやってきた!

 

 

感想/まとめ

普通でした。お酒も飲まないし、会員制なんて雲の上の存在。またグルメサイトなどまったく使用しない僕としては未知なる世界のお話し。そのためか、ストーリーにのめり込むことはできなかったのが残念。それでも料理の細部にまで描写が凝っていて「食」への並々ならぬ思い入れを感じた。

 

マリアージュって結婚のことなんだ~