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太田忠司さんの「セクメト」を読んでみた 感想

今回紹介するのは太田忠司さんの「セクメト」です。警視庁のエリート刑事が追う連続殺人事件。その現場に現れた謎の女子高生の正体とは?事件の裏に潜む、巨大な闇へと呑みこまれていく!

 セクメト

警視庁捜査一課のエリート刑事・和賀千蔭は、ある連続殺人事件を追っていた。その事件の容疑者相良をあと一歩のとこまで追い詰めたが、寸前で逃げられてしまった。急いで近辺を捜索したところ細い路地で血まみれで死んでいるのを発見した。その現場にいた謎の女子高生から事情を聞こうとしたが、無視するように背を向け去ろうとしたので肩を掴もうとしたがいつの間にか倒されていた。恥ずかしさのあまり慌てて立ちあがったがすでに女子高生の姿はなく、茫然とするしかなかった。

 

捜査を進めていくと相良は心臓移植をしていたことが判明した。妻や会社の同僚からもたらされた情報を整理してみると、そこに事件を解くカギが隠されているのではと疑う和賀刑事。

第二の事件でまた同様に容疑者が死亡。やはり睨んだとおり、今度は腎臓の移植をしていたのだ。さらに現場にはあの女子高生の姿。

その彼女からトート・プロトコルの遺物、シオネを復活させない、わたしは、セクメトのひとりなど馴染みのない言葉の数々が語られた。唯一警察も掴んでいた情報である移植を受けた人間が襲われていることを当たり前のように知っていた。移植を受けた人間があと三人残っており、止めまければ殺されると物騒な言葉を残して去って行った。

彼女の目的や正体は依然不明だが確実に言えること、それは彼女の方が警察よりも一歩も二歩も先に進んでいるのは間違いなかった。

 

後半に進むとスケールの大きさが明るみになってくる。移植コ―ディナーターの嘘と矛盾、臓器移植を受けたの人格変化、人口増加を抑制するために全世界規模で研究や計画がされているなど、事件の背後には巨大な闇が隠されていることが判明する。

謎の女子高生・夏月を筆頭に和賀刑事もその闇に立ち向かっていくことになるが、簡単にではないことは想像できる。

はたして、どんなラストを迎えるのか。

 

感想/まとめ

面白かった。アクション濃いめ警察小説。スケールが大きく、色々と詰め込まれている感じでギュウギュウと圧縮。それでもテンポは良く、読みやすいかったですね。

続きがあるらしいので、次回作も読もうかな~