静月遠火さんの「真夏の日の夢」を読んでみた 感想
今回紹介するのは静月遠火さんの「真夏の日の夢」です。
真夏の日の夢
演劇サークルの活動費を捻出するため、心理学部の教授が行う奇妙な実験に参加した大学サークルのメンバーたち。外界との接触を遮断されて、一ヶ月間、ひとつ屋根の下で過ごすことになった彼らは、「お風呂が狭い」、「部屋の壁が薄い」、「外の空気を吸いたい」と文句を言いながらも、文化祭前夜のような日々を、それなりに楽しみながら過ごしていた。しかし実験開始から6日目、サークルのアイドル的存在の雪姫が、忽然と姿を消して……。
一つ屋根の下で一ヶ月過ごすメンバー
龍之介先輩:演劇サークルの部長
旭修太郎:龍之介先輩の劇を見てサークル入会。龍之介先輩が一番
メガネ:明るくて面白い
因幡さん:人畜無害な風貌
蘭花女子:ショートボブヘアにハスキーボイスが素敵な看板女優
雪姫:雪みたいな白い肌、大きな目、長い黒髪
レイ:とあるアニメキャラクターそっくりの外見をしている
感想/まとめ
あらすじを見て興味を持ち、購入しましたが面白かった。
サークルのメンバーが一か所に集まり、外部との接触を切断され、一ヶ月一つ屋根の下で過ごす、ある日を境にサークルのメンバーが姿を消して、、、
この設定だけで引き込まれましたよ。
ネタ元が知らないのが惜しかった。悔しかった。
レイと言えば、想像していたキャラと違い、まんまと作者の術中にハマっていました。
良く言えば読みやすく、悪く言えば軽すぎる文章。それでも飽きさせない上手さを随所に感じた。次から次へと起きるトラブルがいいアクセントになって失速することなくゴールへ向かうことができた。
おんぼろ屋敷の見取り図が欲しかったですね。僕の頭では想像だけでは補えなかったのが残念。空間認識能力が乏しいのかな。
因幡さんのダジャレがくどいし、しつこかったが、終わってみれば名残惜しい。
「キャンプだと思うといいかもしれませんよ。サバイバル生活とか……。鯖、威張る……すいません」
こんな感じで出てきます。
修太郎そっちの人なのですかと変にドキドキしていましたが、、、よくあるトリックとは言え、今回も騙されましたね。
それにしても修太郎の先輩推しに恐怖を感じました。
何でも言うことを聞く後輩。
彼に全部持っていかれました。