奥泉光さんの「シューマンの指」を読んでみた 感想
今回紹介するのは奥泉光さんの「シューマンの指」です。シューマンに関することが細部まで描写されています。ある事件がポイントとなるのですがなかなか登場しない。読み進めると、、、まさかそんな結末がまっていたなんて。
シューマンの指
シューマンに憑かれた天才美少年ピアニスト、永嶺修人。彼に焦がれる音大受験生の「私」。卒業式の夜、彼らが通う高校で女子生徒が殺害された。現場に居合わせた修人はその後、指にピアニストとして致命的な怪我を負い、事件は未解決のまま30年の年月が流れる。そんなある日「私」の元に修人が外国でシューマンを弾いていたという「ありえない」噂が伝わる。修人の指に、いったいなにが起きたのか。鮮やかな手さばきで奏でる“書き下ろし”長篇小説。
大部分が私(里橋優)の手記が占めます。
友人の手紙からありえない光景を見たと知らされ、回想が始まります。
シューマン教の天才美少年ピアニスト永嶺修人、私(里橋優)、鹿内堅一郎は高校時代音楽のグループを結成します。ノート交換をするなど、それなりの青春時代を過ごすことになります。
そしてあの事件が起きる。深夜学校のプールで一人の生徒が殺されます。事件は解決されず、長い年月が過ぎる。その後、修人は指にピアニストとして致命的な怪我を負う。
そして、真相。
実は、、、
感想/まとめ
疲れました。
一生分シューマンという単語を読んだ気がします。
あらすじを見て期待していたのですが、残念ながら僕に合わなかったようです。
オチも無理でした。
この言葉は
「鼓膜を震わせることだけが音楽を聴くことじゃない。音楽を心に想うことで、僕たちは音楽を聴ける。音楽は想像のなかで一番くっきりと姿を現す。耳が聞こえなくなって、ベートーヴェンはより音楽を聴けるようになったんだ」
印象深かった