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東野圭吾さんの「むかし僕が死んだ家」を読んでみた

今回紹介するのは東野圭吾さんの「むかし僕が死んだ家」です。変わった趣向のミステリー。ファンの中でも評価が高く自信を持っておススメできます。

 むかし僕が死んだ家

私の下に一本の電話がかかってきた。7年前に別れた沙也加からだ。すでに結婚をして、家庭を持つ彼女が相談がある、会って話したいと連絡してきた。

彼女の父親が亡くなり、地図と鍵が残された。生前、釣りと偽りどこか別の場所に行っていたらしく、この地図と鍵が示す場所へ一緒に行ってくれないかと頼んできた。

沙也加は小学校以前の記憶がない。両親に当時の私の様子を聞いても他人事のように感じる。記憶のことが原因で、娘を虐待してしまい、夫の両親ものとへ避難させている。

一旦は断ったが、彼女の手首を傷を見てしまい、同行することにした。

 

辿りついた場所には家が建っていた。全体的白く、尖った大きな屋根、三角屋根の小窓が二つついており、さらに煙突が突き出ていた。

カギは玄関ではなく、地下室。玄関は中から板で固定され開けられないように閉じられていた。家の中を調べていくと当時の家族が暮らしていた様子が浮かび上がってきます。子供部屋から、御厨祐介の日記を見つけ読んでみることにした。

 

おとうさんが亡くなってから、「あいつ」が家に住むようになる。「あいつ」は祐介に頻繁に暴力をふるっていた。日記を読み進めていくと家政婦、お手伝いのおたいさん、チャーミー、そして、さやかが登場する。沙也加はおたいさんの娘さんだったのだ。

 

祐介少年の両親の部屋を隅から隅まで調べると、茶封筒に入った手紙を見つけた。手紙と日記から推測するとおおよそこの家の家族構成などがつかめた。

 

日記で読んだ観測していた地点が不可能だと分かり一つの結論に至る。黒こげの品物が出てきて、火事の後、何か意味があってこの家は建て替えられた。奇妙な点がの数々、生活感がまったくないこと、沙也加の記憶とところどころ違う点、つながりが見えてきた。

祐介は火事で亡くなり、この家をお墓代わりにす。沙也加の父親は墓参りに来ていたのだ。

 

あらすじはここまで、この後沙也加の秘密が明らかになるので是非読んでみてほしい。

 

感想/まとめ

登場人物二人だけでここまでストーリーを広げる手腕、読みごたえも十分です。

自分の記憶がない、恐ろしいことですよね。試しに幼稚園の頃の記憶を辿ってみましたがうっすら覚えていましたね。砂場で遊んだり、遊具で遊んだりしていたのかな。

 

この雰囲気に飲まれ夜眠れなかった方もいるのでしょう。僕もその一人です。夜に呼んだの失敗でした。

 

切ない終わり方でしたがこれでよかったのかな。