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八木圭一さんの「北海道オーロラ町の事件簿 町おこし探偵の奮闘」を読んでみた 感想

今回紹介するのは八木圭一さんの「北海道オーロラ町の事件簿 町おこし探偵の奮闘」です。父が倒れてしまい実家のガソリンスタンドを手伝うために一時的に地元へ帰ってきた大祐。過疎が問題となっている町全体で泥棒や詐欺、殺人事件が発生し、なぜか探偵役を担うことになった大祐は、事件と過疎から町を救うことはできるのか!

 北海道オーロラ町の事件簿 町おこし探偵の奮闘

父が仕事中に心筋梗塞で倒れてしまい、勤め先である札幌の自動車会社を休職扱いにしてあげると背中を押されて地元に一時帰省した宮脇大祐。実家のガソリンスタンドは、この町で生きる人々にとってなくてはならない存在。おまえの人生だから好きに生きろと口では言ってくれるものの、内心帰ってきてほしいと両親は思っているに違いない。この町も高齢化が進み、若者は外へ出て行ってしまう悪循環。過疎化に悩む町の活性化に向けて協力してほしいと帰ってきたばかりの大祐にも声が掛かるほど人手が欲しいのである。

 

タイミングを見計らったように大祐の帰省中に事件が起きてしまう。

▼灯油盗難事件:生活必需品で冬の生活の命綱を盗んだのは誰だ?

募金詐欺事件:お年寄りが狙われた!

▼猟銃威嚇射撃事件:ハンティングに出かけた先で銃声が、、、

ゆるキャラの中の人殺人事件:町のために働く貴重な中の人がお亡くなりになり、、、

上記の全四章で構成されている。

なぜか探偵役を担うことになった大祐は事件を通じて、地元への想いが変化していったのだ。父の容態が安定したらすぐにでも札幌に帰るつもりであったが、迷いが生じていた。はたして大祐は、どんな選択をするのかも注目したい。

 

感想/まとめ

普通でした。

その場限りの対応で流されていく大祐の行く末に不安になってしまう。地元住人からは重宝されて愛されているのが伝わってくるので、見捨てられることはないと思いますがね。

小説の中だけの問題ではない。すぐそこに迫っている、いや飲みこまれている高齢化と過疎の悩み。町おこしなどで盛り上げるイベントなどは是非とも歓迎したいですね。やっぱり生まれ育った土地に元気がないと悲しくなりますからね。