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平沼正樹さんの「しねるくすり」を読んでみた 感想

今回紹介するのは平沼正樹さんの「しねるくすり」です。たった一錠で死ぬことができる薬を巡って巻き起こる薬学青春ミステリー

しねるくすり

10年という長い浪人生活を経て、薬学部に入学した数納薫(すのうかおる)と、薫よりも二年長い12年の浪人生活を送りながら青春を謳歌することを忘れなかった芹澤ノエル(せりざわのえる)田舎の内科専門医の息子と大病院の理事長の孫というスケールの違いはあるものの、二人の関係は良好であった。

 

芹澤は女性関係の派手なタイプである。狙った女性を口説こうとする時は、薫の部屋を使わせてもらっていた。彼の部屋は女性を呼べるほど整った環境ではないためである。大病院の理事長の孫という割には意外にも質素なマンションに住んでいた。浪人生活からそこに住んでいる彼の部屋は、足の踏み場もないほど荷物が部屋全体に溢れかえっている。一方、薫は2LDKのタワーマンションに住んでいた。ある諸事情で、大学を卒業するまではここに住むことになっており、もちろん部屋は余っている。これまでも何度か部屋を貸したこともあり、自然の流れで今回も了承してしまったが、今度の相手が問題である。

 

成瀬由乃(なるせよしの)という学生で薫とは同学年だった。彼女に特別な感情を抱いていた薫は、平静を装いながらなんとか断ろうと建前を並べるが、芹澤の家(ホントは薫の家)で薫はルームメイトであるなど、すでに彼女に根回しが終わっていたこともあり、もう手遅れだった。

 

そして始まった芹澤と由乃と薫の三人での共同生活だが、長くは続かなかった。

ある日、突然に芹澤が自殺してしまう。彼の死が受け入れられない薫と由乃は、芹澤の出生や生い立ちを調べ始めると意外な真実が見えてきた。

そして、彼が残した薬の存在が浮かび上がってくる。それは、たった一錠で痛みや苦しみもなく死ぬことができるという薬だった。

時を同じくして起きた一連の服薬自殺。ネット上に現れるセリーヌと呼ばれる謎の人物の正体とは。

 

感想/まとめ

面白かった。

それ以上感想が出てこない、、、