佐々木丸美さんの「崖の館」を読んでみた 感想
今回紹介するのは佐々木丸美さんの「崖の館」です。大好きなおばさんが住む館に休みを利用していとこたちが遊びにやってくるお話し。
おばさんに引き取られて若くして亡くなった千波。彼女の死をめぐり何かが崩れようとしている。
崖の館
子供のころから休みを利用して大好きなおばさんが住む館に遊びに行くことが習慣になっていた、いとこたち。
涼子(私):高校2年
哲文君:浪人生、たいてい涼子と一緒にいる
由莉ちゃん:大学3年。よく哲文と喧嘩している
研さん:最年長29歳。サラリーマン
真一さん:26歳。スーパーマーケットを切り盛り
棹ちゃん:24歳。ひかえめ、箱入り娘
千波ちゃん:故人
両親を亡くし、おばさんに引き取られてから大切に育てられてきた千波。中学卒業後、館にこもり教養と知識を身に付けた。研と恋人になり順風満帆の生活の中にいた千波だが崖から足を滑らせて死んでしまった。20歳の夏だった。
今年も季節がやってきた。
お互い顔合わせをして近況を報告し和やかなムードに包まれる。
それぞれの持ち場に移動して与えられた仕事をこなしていく。
食事を終え、ゆっくりしていると一枚の絵が紛失していることが分かった。
翌日、棹子がカギのかかった千波の部屋で寝ているのが発見。
いとこたちを次々と襲う不可解な謎。
悪意、殺意渦巻く重苦しい雰囲気の中、ついに死者が出てしまう。
感想/まとめ
涼子ちゃんの言動幼すぎませんかね。
小説の中だと可愛い女の子で済ませることができますけど、高校2年生だということ忘れていましたよ。
この二つが特にお気に入り
p58、たまごのシーン
p108、哲文君との会話
少女色の強い小説です。
性格がバラバラなのがまた面白い。自分の持論を披露する場面に表れていましたね。
雰囲気に酔える人は好みの小説だと思いますよ。
全体を通して一言、、、凍えるような美しさが身を染めた