~読んできた本の足跡~

~のんびりまったり日々読書~アニメや雑談も~

横関大さんの「仮面の君に告ぐ」を読んでみた 感想

今回紹介するのは横関大さんの「仮面の君に告ぐ」です。仮面をかぶり本心や本性を包み隠しているのは誰だ。最後の最後まで気の抜けない展開をとくとご覧あれ。

 仮面の君に告ぐ

▼一年前

歯科医師の早田慎介は、同じクリニックで働く 歯科衛生士の涌井和沙と結婚を控えていたが何者かに殺された。

 

▼十日前

一年ぶりに病院で目を覚ました女性。看護師から森さんと呼ばれて困惑する。

自分自身では私は涌井和沙だと思っているが、ベッドのネームプレートに森千鶴と書かれてた。自分の声の違和感、さらに手鏡に映っていたのは、見たことのない、他人の顔。周辺状況が涌井和沙という人物を全否定していた。

 

早田慎介は、物流センターで働いていた。クリニックを辞めてある男を見つけるためにこの職場に潜り込んでいたのだ。一年前に殺された和沙。自宅マンションに設置された防犯カメラから宅配業者を装った男が映っていた。この男ー谷田部が事件に関与しているとにらみ警察は追及したが、証拠不十分で釈放された。

半年が過ぎても逮捕につながる証拠が見つからない。それなら自分で行動するべきだと動き始めた。すでに退職した後だが、この物流センターで彼に繋がる手がかりを探すためにチャンスを伺っている。

 

▼~日前

千鶴の弟だという潤に私は涌井和沙だ、私だけが持っている知識を披露して訴えた。必死さが伝わったのか信じてくれて、状況打破するために協力してくれることになった。

ネットで検索すると一年前に殺されていたこと、犯人はいまだ捕まっていおらず、谷田部という男が容疑者として挙がっていたことを知らされる。

落ち込んでいる暇はない行動あるのみ、慎介の隣の部屋に引っ越して何とか接触を試みる。生前飼っていた愛犬が二人の仲を取り持ち接近することができた。

 

一方慎介はようやく谷田部を見つけだし、彼が住んでいるマンションを突き止めたのだ。あの日何があったか白状させるために部屋に乗り込んだが、すでに谷田部は死んでいたのだ。谷田部マークしていた刑事に連行される際、視界に隣人の森千鶴の姿が映った。

 

自殺と断定、容疑が晴れてアパートに戻った慎介から君は何者なんだと迫られて咄嗟に和沙の後輩と名乗りその場をしのいだ。最終的に捜査、情報収集を目的に協力関係に収まる。

いったい和沙を殺した人物は誰なんだ?

 

 

カウントダウンされる腕時計。

イムリミットと考えられ森千鶴の身体に憑依できる日数と連動している。

和沙が乗り移ってまでやるべきことはいったい何か?

最後の最後に明かされる仮面をつけている人物の正体に驚くこと間違いない。

 

感想/まとめ

最後の最後でふいうちを食らいました。ノーマークだったので精神的ダメージが大きい。表紙の女性、その涙の意味。裏切りに流したくなりますよ。

 

和沙と弟くんが癒しでしたね。