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霧舎巧さんの「名探偵はもういない」を読んでみた 感想

今回紹介するのは霧舎巧さんの「名探偵はもういない」です。

名探偵はもういない

犯罪学者の木岬研吾(きみさきけんご)と彼に心酔して犯罪者になることを夢見る敬二(けいじ)少年はある目的のためにドライブ旅行に出かけていた。ところが記録的な猛吹雪の影響で雪崩れが発生し、道路が塞がれてしまう。退路を断たれ、先に進むしかなくなった二人は付近で唯一営業していたペンション《すずかげ》に辿りつき、無理を言って一泊お世話になることになった。

 

ペンション女性オーナー鈴影さゆみと打ち解けた木岬は甘い空気に酔っていた。そして犯罪者を夢見る敬二のことを相談すると、論理を武器に戦える探偵への鞍替えを進められた。正反対な立場に買いかぶりすぎだと反論するが、無意識に正義の味方寄りになりつつ自分を隠せないでいた。

まして、ここには犯罪学者・木岬研吾から探偵・木岬研吾としてデビューするには格好の舞台が揃っている。ペンションに滞在している宿泊客がどうやら訳ありのようで、恐喝者に命令されてここに留まっていた。

一歩間違えたらどう転ぶか分からない綱渡りのような視線が飛び交う中、自然と事件の匂いもぷんぷん漂っている。犯罪者に憧れている敬二を更生させることもできるし、さゆみにいい所をアピールできる。そしてこれから訪れるであろう、かの有名な名探偵との勝負に勝つことが出来たらと、今この瞬間が木岬研吾にとって人生の転機なのかもしれない。

 

雪山のペンションで起きた不可解な連続怪死事件の謎に名探偵が挑む。

読者への挑戦状付き!

 

感想/まとめ

意外な名探偵が登場し、物語を大いに盛り上げてくれるのは間違いない。

ただ、どうも登場人物が苦手すぎる。

ドッペルゲンガー宮でも思ったけど、残念ながら相性が悪いのかな。