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早坂吝さんの「探偵AIのリアル・ディープラーニング 四元館の殺人」を読んでみた 感想

今回紹介するのは早坂吝さんの「探偵AIのリアル・ディープラーニング 四元館の殺人」です。以相の企みを阻止すべく、とある山奥に建つ館を訪ねた輔と相以。そこで二人を襲う新たな事件。AI探偵が解き明かす前代未聞の犯人とは?絶好調シリーズ第三弾!

探偵AIのリアル・ディープラーニング 四元館の殺人

前作で日本の首相絡みの連続殺人事件に関わり、捜査陣を嘲笑うかのような動画が世界に拡散されたことで一気に名を轟かせた人工知能の《犯人》以相。そんな彼女の次なる企ては、ネット上で開催された犯罪オークションである。札束が飛び交う現実方式とは違い、犯罪の面白さを競うことを条件にあげた一風変わったオークションで以相の興味を射止めたのは、まだ言葉に幼さの残る少女であった。遺産相続をめぐる一族の争いのさなか、心の支えとなってくれた従姉が死体となって発見された事件。一面に積もった雪の上で横たわっており、周囲には足跡がなかった。事故、自殺、殺人だとしても状況説明が困難なこの事件は未だに解決に至っていない。殺人だと信じて疑わず、犯人に復讐を誓う少女の依頼を引き受けることにした以相はさっそく動き始めるのであった。

 

犯罪オークションの映像を見た輔と相以は、以相の企てを阻止しようと少女の言葉を手がかりにR県水平山の山奥に建つ館を特定することに成功した。右龍事件以降、塞ぎ込んでいた相以が復活してくれてうれしさ反面、不安反面の輔は助手として出来る限りのサポートするつもりで現地へと向かうことにした。

 

四元館の住人

四元錬二(よんげんれんじ):資産家

四元凛花(よんげんりんか):錬二の妻

四元錬華(よんげんれんか):錬二の娘

四元欽一(よんげんきんいち):錬二の兄

四元銀子(よんげんぎんこ):欽一の妻

四元銅太(よんげんどうた):欽一の息子

四元カトル(よんげんかとる):錬二の妹

四元てとら(よんげんてとら):カトルの娘

三名本光(みなもとひかる):錬二の甥

五代守(ごだいまもる):凛花の兄

二村:執事

一ノ瀬:メイド

 

四元館に何とか潜り込むことに成功した輔と相以は、メイドの一ノ瀬から一通りの情報提供を受けた。一代で富を築いた四元錬二は七年前にここ水平山に登ったのを最後に消息を絶たれた。明後日を迎えると失踪宣告の手続きをする手筈になっており、娘の錬華に遺産が相続される。妻の凛花はすでに病気で亡くなっており、遺産相続のことを嗅ぎ付けた親戚から錬華を守るために執事の二村とメイドの一ノ瀬は日々目を光らせていた。

 

四元館は伊山久郎という建築家により設計されており、彼はオタクコアのアジト設計にも関与していたことも判明する。あのアジトの複雑な構造からして、この館も一筋縄ではいかないだろう。ここ四元館は四元素をモデルにしており、東西南北にそれぞれ建造物が元素にちなんだ発電方法で山奥での電力不足を補っている。それでけではなく、解決への糸口にもなっていることも想像がつく。

 

以相が引き受けた四元てとら事件の捜査を開始したのも束の間、新たな犠牲者が、、、

挑戦状を叩きつけられた《探偵》の相以がリベンジに燃える今作。

彼女が解き明かした前代未聞の犯人とは?

 

感想/まとめ

面白かった。

館ミステリーとのことで、定番な出来事が次々と起こります。それでもこの事件を引き起こした犯人の正体が明かされた瞬間にはリアルにそんなバカな!という声が出てしまったほどの驚き。人工知能を活かした館ミステリーの到達点として普通ならありえないけど受け入れてしまう。

 

シリーズを重ねるごとにどんどんパワーアップしているので続編も期待して待ってます。

 

相以ちゃんの怒りのパラメータがカンストした時にしか見られないSSR(スーパースペシャルレア)のイラスト、凄く気になるんですけど。今のところ僕は相以ちゃん派かな~