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阿津川辰海さんの「名探偵は嘘をつかない」を読んでみた 感想

今回紹介するのは阿津川辰海さんの「名探偵は嘘をつかない」です。

名探偵は嘘をつかない

警察の指揮の下で捜査の権限を与えられた探偵が存在する世界。複雑化する犯罪に対応するために足の捜査の警察と閃きの頭脳の探偵に分業化されていた。探偵になるためには、養成機関の学校を卒業し、厳しい試験をくぐり抜ける必要がある。その試験に合格すると、以後は探偵としての活動が認められる。

今作に登場する名探偵・阿久津透と助手・火村つかさは、探偵学校の同期であった。卒業以来二人で数多くの犯罪捜査を行ってきたが、ある事件をきっかけにコンビを解消してしまう。その発端となった事件は、とあるゲームのファン交流イベントで起きた殺人事件であった。

『ファンタジー・オフ・バース』というタイトルで、四人の光の戦士たちが魔王に立ち向かう、王道のRPG。このゲームの特徴は何と言ってもメインキャラクターである光の戦士たちがクライマックスに向けて一人ずつ戦死していくストーリーにあるだろう。そして今回の犯人は四人の戦士たちの死にざまに見立てて、四人の男女を殺害したのだ。そして犯人自身もゲームのストーリーをなぞるように自殺して事件は幕を閉じた。

つかさの兄・明も犠牲者の一人であった。そして、阿久津が犯人を見抜いていたのにも関わらず、犯人を捕まえるために必要な死だったと言ったことで、二人の仲は決定的に壊れてしまった。10年間も傍で一緒にいたからこそ阿久津が兄の死を利用したことがどうしても許せなかったのだ。

名探偵・阿久津透は、傲岸不遜にて冷酷非情な性格をしていた。妥協を許さず、徹底的に犯人を追いつめていくプロセスはお見事である。それも探偵には必要な素質であることは間違いないが、逆に行き過ぎると恨まれ、憎まれることもある。そんな彼に証拠捏造と自らの犯罪隠ぺいの疑惑が持ち上がった。阿久津から苦汁を飲まされた面々や事件の関係者が束になって名探偵・阿久津透相手に弾劾裁判が行われることになった。

死者を含めた裁判ということで阿久津に復讐を企てるつかさを止めるために兄・明も密かにチャンスを窺っていた。

 

え?どういことだ?

 

感想/まとめ

正直僕のポンコツ頭では大半が理解できない。それでも面白さが割り込んでくるほどの魅力がある不思議な作品。法廷ミステリーが苦手な僕としてもファンタジー要素を取り入れてくれたおかげで楽しく読めました。

火村兄妹の第二の人生に幸あれ~

 

若きデビュー作でこれだけの力作に脱帽するばかり。ここら人気シリーズである紅蓮館の殺人や蒼海館の殺人に繋がって行くのですね~

逆に僕といったら拙い文章と語彙力の少なさだけが目を引くブログを細々と続けているだけのポンコツ

自虐を交えつつマイペースで頑張って行きましょう。