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有栖川有栖さんの「白い兎が逃げる」を読んでみた 感想

今回紹介するのは有栖川有栖さんの「白い兎が逃げる」です。お馴染みの火村&アリスが活躍する短編集。表題作『白い兎が逃げる』を含む全四篇から構成されるミステリー。

 白い兎が逃げる

▼不在の証明

小説家・黒須俊也に殺人の容疑が掛けられていた。犯行時刻に彼が出入りしたビルの一室で双子の弟・黒須克也が殺されていたからだ。そのビルには翻訳家の蓑田芳恵の仕事部屋もあり、彼女を巡って三角関係だったことも判明。兄弟仲が悪いことを認めて動機もある。しかし、俊也には小豆島に取材旅行へ行っていたという鉄壁のアリバイがあった。

 

双子という先入観に引っ張られて本筋を見失っていた。

 

▼地下室の処刑

テロリスト集団「シャングリラ十字軍」の一人で指名手配犯の小宮山連を目撃した森下刑事は、こっそりと彼を尾行するが背後から襲われて気を失ってしまう。目を覚ますとそこはどこかの地下室で、両手足を椅子に固定されて身動きが取れないでいた。これから組織内に侵入していた嵯峨という男を処刑するから立ち会ってもらうと森下に言うと、拳銃を彼に向けた。

最後にワインが飲みたいという彼の希望を叶えるために差し出したグラスに口をつけると苦しみ出して死んでしまった。小宮山にも予想外の出来事だったらしく、初めから殺すつもりはなかったと拳銃に一発も装填されていなかったことを森下に確認させて逃走した。

革命に参加する覚悟があるかテストをしていた城という男と安奈という女。どちらが犯人だ?

 

あとがきにも書いてありましたが、火村さんと直接対決に期待したい!

 

▼比類のない神々しいような瞬間

社会評論家の上島初音が仕事場にしていたマンションで殺された。現場には「1011」とも読めるダイイング・メッセージが残されていた。上島の秘書兼愛人で第一発見者の金城直哉を疑がわれるが、彼にはアリバイがあった。火村は「明石」という人物に心当たりはないかと関係者に聞き込みをするが、辿りつくことはできなかった。

それから数ヶ月後、明石というホームレスが千円札を握りしめて死んでいるのが発見された。彼は上島の高校時代の同級生で一度捜査線上に浮かんでいた人物であった。停滞していた事件が大きな進展を迎え、火村の推理が冴えわたる。

 

21世紀を迎え、転換期の時期に起きた事件。遠い過去の様で懐かしい。火村によって明かされる事実を正直覚えていなかった。

 

▼白い兎が逃げる

劇団〈ワープシアター〉の看板女優の清水怜奈はハチヤという男の存在に悩んでいた。付きまとわれたり夜中に無言電話をかけてきたりとの迷惑行為に熱烈なファンを通り越して、陰湿なストーカー男と呼んで間違いない。このことを先輩の伊能真亜子と脚本の亀井明月に相談すると、ボディーガード役を引き受けてくれた亀井のおかげでストーカー行為が止まった。

その後、小学校の兎小屋の裏でハチヤが死んでいるのが発見された。彼の部屋で盗撮し、飾られていた清水怜奈の写真から警察は彼女に事情を聞きに行く。そこでストーカー行為をぶり返すハチヤを逆手にとって引き離すゲームをしていたことを教えられる。

清水怜奈を追い掛けていたはずのハチヤがなぜ小学校で死んでいたのか?

 

なるほど、だからハチヤは殺されたのかと納得ができたストーリーお見事です。

 

感想/まとめ

面白かった。

か、感想が思い浮かばない、、、

そうだ、、、野球ネタで伊良部が、、、