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愛川晶さんの「ヘルたん ヘルパー探偵とマドンナの帰還」を読んでみた 感想

今回紹介するのは愛川晶さんの「ヘルたん ヘルパー探偵とマドンナの帰還」です。ホームヘルパー探偵、略してヘルたん。新米ヘルパーが介護現場で起きる謎に挑む、シリーズ第二弾です。

 ヘルたん ヘルパー探偵とマドンナの帰還

新米ヘルパー&探偵見習い?として働き始めた神原淳。ひきこもりだった彼が介護業界に興味を持ったきっかけは、ヘルパーとして働いていた中本葉月さんの影響だった。なお、高校時代に発生したちょっとエッチなイベントで今も変わらず彼女に恋をしている。その彼女は、あの事件をきっかけにヘルパーを辞めて浅草から去って行った。彼女の後を引き継いで大橋竹子さんの介護を担当するようになり、ヘルパーとしての一歩を踏み出していた。

 

さて本作は、高校時代の恩師である石野美奈子先生との出会いで物語は動き出す。誰に対しても優しく分け隔てなく接してくれる先生でもちろん生徒にも人気があった。淳が授業を受けた回数は少なかったが、葉月さんを通じて知り合い、何かと話すことは多かった。

そして先生から二つのお願いをされた。これを葉月さんに渡して欲しいと預かった茶封筒。もう一つは妹さんの介護だった。若年性認知症と診断されて在宅介護をしているという。昼間は大人しく過ごしているが、夜間になると騒ぎだしてそのたびに対処していて眠れなくて体調を崩して困っていた。スケジュール的にも余裕があり、しばらく夜間の間だけ泊まり込みでヘルパーとして働くことになった淳。さらに、探偵の方にも依頼したいといい、初仕事の三毛猫探しも同時進行で進められた。

順調にこなしていく淳だったが、予期せぬ最後が待ち受けていた。

 

このほかにも淳が担当し始めた男性の謎。大橋竹子さん宅の火事騒ぎ、未来ちゃんの告白、帰還した葉月さんと茶封筒の中身から発覚したある真実と内容は盛りだくさんだ。

 

感想/まとめ

面白かった。今作も前作同様介護現場の勉強になる作品ですね。リアルな部部も描写されており、良い面、悪い面隠さない姿勢には好感が持てます。これからより一層高齢化社会の波が押し寄せてくる日本。マイナス面の話題が多い中で、介護業界のさらなる改善を部外者ながら願っています。

 

淳くんも待ち続けるだけでなく葉月さん探しの旅に出かけるのかな?

次回も楽しみに待ってます!