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愛川晶さんの「ヘルたん」を読んでみた 感想

今回紹介するのは愛川晶さんの「ヘルたん」です。ホームヘルパー探偵、略してヘルたん。新米ヘルパーが介護現場で起きる謎に挑む。

 ヘルたん

神原淳は、いじめに遭って、不登校になり、ひきこもり生活をしていた。けど、二十歳になりこのままではいけないと危機感を感じて、行動を起こそうとしていた矢先に父親の経営している不動産会社が倒産してしまった。両親とは仕事上、別々の暮らしを余儀なくされ淳は親戚の人に預けられていた。そのお宅でも数か月は置いてくれたものの、去らなければならなくなり、法律関係の仕事を引退して悠々自適の生活をしている成瀬秀二郎さんという方を紹介され居候することになった。

 

そこへ偶然ヘルパーとして現れたのが高校時代に淡い恋心を抱いていた中本葉月先輩だった。彼女は週に三回、ヘルパーとしてこの家にやってきて家事などのお世話をしていた。成瀬氏は『観音裏の秀二』と呼ばれ、依頼者がひっきりなしにやってくる名探偵という別の顔も持っていた。体を壊して今は引退した身だが、淳が住んでいる離れは以前は助手が寝泊まりしていた所だった。

 

彼女の仕事ぶりを目のあたりにしたり、実際に介護の手伝いをしたことでヘルパーを目指す決意をした淳。さっそくヘルパー講座へ申し込みをして動き出した。その講習で知り合った不思議な美少女の志賀未来。彼女は家で起きた悲惨な事件の真相を知っている成瀬氏を訪ねてきて、その場に居合わせた淳もその事件に突っ込むようになる。

 

浅草を舞台とした歴史と介護の謎を新米ヘルパー神原淳が解き明かす「ヘルたん」スタートです!

 

▼登場人物

神原淳  :新米ヘルパー&探偵見習い

成瀬秀二郎:淳の居候先の主人。元名探偵。認知症の疑いが、、、

中本葉月 :高校時代の先輩。淳が好きな相手

志賀未来 :ヘルパー講習で知り合った美少女。淳のことが好きらしい

大橋竹子 :アルツハイマー病の女性。

小春   :成瀬氏の飼い猫。人間の言葉を理解している?不思議な猫。

 

感想/まとめ

面白かった。

介護の現場、、、ほんとに大変な仕事なんでしょうね。謎そっちのけで介護事情などに熱中してしまった。

特に介助では、食事を取る姿勢が大事だと言うこと。顔を天井に向けたまま、唾を飲み込む行為。実際に試してみたらホントに難しかった。お年寄りにより添うことが大事なんですね。

ヒロイン候補?の未来ちゃんを発達障害として描いているのもポイントかな。葉月さんも過去に色々あり、淳君もどうなることやら。それでも自分の進むべき道を決めて、介護業界では男手は重宝されるとのことで是非とも頑張って欲しい。