市川拓司さんの「こんなにも優しい、世界の終わりかた」を読んでみた 感想
今回紹介するのは市川拓司さんの「こんなにも優しい、世界の終わりかた」です。青い光が降り注ぎ、世界の終わりを迎える。それでも遠く離れた場所にいる彼女に僕は会いに行くため旅に出る。
こんなにも優しい、世界の終わりかた
青い光に覆われたら終わり、人も動物も何もかもがまるで凍りついたように動きを止めてしまう。原因不明、予測不可能で今日もどこかで青い光による浸食が始まっていた。それでも僕は、遠く離れた場所にいる彼女に会いに行くために旅に出ることにする。
僕が彼女と出会ったのは14歳の時だった。白河雪乃という名前の通り、細身の白い女の子。転校生だったがすぐにクラスに溶け込んでいた。それは彼女が優しくて勉強ができて魅力的だったからだろう。何人かが告白したようだけど、クラス最下層の位置にいる平和主義者の僕が何故か彼女と親しくなるのだから人生何が起きるか分からない。学生時代から社会人へと歳を重ねるにつれて次第に想いが強くなる二人。別れからの再会。一時の二人で過ごす幸福の時間。そしてまた別れと落ち着くことを許さない。そして世界の終わりが近づく時、約束した再会を胸に旅立った。
旅先で様々な出会いと二人の回想を絡めて物語は進んでいく。道のりで出会った人の愛あるエピソードがある。人によって形の違いはあるものの、こういった状況に陥いったからこそ感情を吐き出せる、本当の気持ち。
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感想/まとめ
優しいお話しでしたね。たまにはミステリー抜きの恋愛ものも良いですね。
愛する人と過ごせるなら困難も乗り越えることができるのでしょうね。
両親や愛することの偉大さを感じた作品でしたね。