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佐藤青南さんの「たぶん、出会わなければよかった 嘘つきな君に」を読んでみた 感想

今回紹介するのは佐藤青南さんの「たぶん、出会わなければよかった 嘘つきな君に」です。優しすぎた青年に悲劇が襲う。どんでん返しありの純愛ミステリー。

たぶん、出会わなければよかった 嘘つきな君に

伊藤公洋ことコーヨーと友人の森尾は、居酒屋で飲食をしていた。彼女を欲しがらないコーヨーを心配して誰かいい人はいないのかと酔いと戦いながらグイグイ押してくる。有難迷惑とはこのことだろう。

同僚の女性峰岸佑子の名前を出してしまい、素性をネットから検索する森尾をプライベートだと遮断。

改めていいやつだなとコーヨーを評価した森尾だったが、まだ飽き足らず顔馴染みの店長さんにも声をかけてしまった。すると、店内にいた女の子二人組の一人ナナちゃんという紹介された。

正直見た目は可愛くてドキドキしていたコーヨー。照れ隠しながら慌てて否定しようとした瞬間「いいよ。デートしてみよっか」

それはコーヨーの平凡な生活を一変させるには十分な効力をもった一言だった。

 

会社では上司からの理不尽な要求、身に覚えのないミスで毎日のように怒鳴られていた。そんなパワハラに悩み耐えながら司法資格を取得するために日々勉強しながら働いていた。

目を付けられている為か、代わりに怒られることもしばしばある。

あの上司にわざわざ間違いを指摘する行為は、火に油を注ぐ結果になるのは見て取れる。今回は峰岸さんのミスだったが黙っていることにした。峰岸さん本人がご迷惑をかけてすいませんと謝ってくれたのがまだ救いだ。

立場上お使いに出ていた峰岸さんの帰りを事務所で待つことが多い。事務所に戻ってきた彼女と恋愛話となった。話題に上がった彼女の好きな人との恋が実ることを同僚として応援しますよと言ったはずが、突如下の名前で呼ばれるようになり、映画にまで誘われた。

 

一方ナナちゃんとは連絡を取り合って次第に仲が進展していく。コーヨーから男らしく(半分事故?)映画に誘い、一緒に行くとになったが、先ほどの峰岸さんの誘いも断り切れずに承諾してしまった。しかも、よりにもよって同じ映画を。

森尾からは、まだ付き合っていないんだし黙って両方行けよとアドバイスを送ってもらい、真面目な性格が仇となって悩みすぎていた彼にとってこの言葉で気持ちが楽になった。

ナナちゃんとの予定が先だったので、映画を観て、久しぶりのデート?を楽しんだ。ナナちゃんのことが好きだと正直な気持ちを自覚して峰岸さんの誘いを断る決心をする。

 

この辺りから峰岸さんの様子がおかしくなる。

仕事の書類作成でわざとミスをしてコーヨーに責任を取らせて解雇させようとする。

同僚としてプライベートでの付き合いは遠慮したいとコーヨーが言ったことに対して、ならば同僚じゃなければいいんだと解釈してこの仕打ち。

さすがのコーヨーも恐怖を感じるようになったが、時すでに遅し歯車は狂い始めていた。

 

第二章からはがらりと展開が変わり、取調室からのスタート。

何やら事件があったらしいが、是非読んでみてほしい。

 

感想/まとめ

久しぶりの恋愛系のミステリーを読みました。

第一章は、三角関係のドロドロした展開になりそうな予想から一転、第二章の急展開には驚いた。

 

嘘をつかない人間はいない。

コーセーみたいな真面目で優し過ぎる天然記念物みたいな男性いないでしょうけどね。

 

表紙の女性はナナちゃん、峰岸さんどちらなのでしょうかね?