住野よるさんの「かくしごと」を読んでみた ネタバレあり/感想
今回紹介するのは住野よるさんの「かくしごと」です。ちょっと不思議で、ちょっと特別な能力と少しの隠しごとが交わる男女5人の高校生の青春物語。
かくしごと
▼登場人物
京/大塚京 :頭上に「?」「!」「、」「。」の記号で人の気持ちを見ることがで きる。ミッキーのことが好き
ミッキー/三木 :人の心の感情が「+」「-」のバーで見ることができる。ヒロインよ りヒーロー元気いっぱいの明るい性格をしている。京のことが好き
パラ/黒田/師匠:人の鼓動を見ることができる。三木がつけてくれたパラというあだ 名を気にっている。京は師匠と呼んでいる
ズカ/高崎 :「喜」「怒」「哀」「楽」の感情がそれぞれ「スペード」「ダイ ヤ」「クラブ」「ハート」のマークに見える。
エル/宮里 :人の恋心が矢印で見ることができる。
第一章 京/大塚京
大塚京は、頭上に「?」「!」「、」「。」の記号を見ることができた。英語の授業で隣の席に座る宮里が不登校になってしまい最近は空っぽ状態。そこそこ仲が良かった京は心配してはいたが、性格上アクションを起こせないでいた。
結果から言うと京が指摘したあることが両者の捉え方の違いを生み、不登校になってしまったのだ。些細な誤解と自身のなさが原因。
そこに元気いっぱいの三木が間を取り持ってくれて誤解を解くことに成功。宮里は、学校に登校することができた。
第二章 ミッキー/三木
三木は、心臓付近に「+」「-」感情のバーを見ることができた。クラスメイトのパラの提案で文化祭ではヒーローショーをやることになり、ヒロインよりヒーローに憧れ、元気いっぱいの明るい彼女にピッタリの役を任された。その大舞台で無難にこなしていくが、最後の最後で余計な悩みがよぎり、頭が真っ白、最後のセリフが飛んでしまった。いち早く異変を察知したパラのアドリブで無事ショーを終えることができた。
第三章 パラ/黒田/師匠
パラは、人の鼓動を見ることができた。彼女らが通う学校では、修学旅行中に二人っきりになり鈴を渡した相手とはずっと一緒にいられるというまじないがあった。パラが持つ能力によりズカの本性を知っているため、恋人に発展しないようにとパラのヒーローである三木に近づかせないよう見張っていた。
修学旅行中の出来事は割愛するが、パラとズカお互いの本心をぶつけあうことで、考え違いがあったと解消された面もあった。
第四章 ズカ/高崎
ズカは、「喜」「怒」「哀」「楽」と言う感情がそれぞれ「スペード」「ダイヤ」「クラブ」「ハート」のマークに見えて手に取るように分かった。
ある日、お花見に出かけたいつものメンバー。しかし、感情が見えるズカにはひとつ心配事があった。エルの頭上に浮かぶ「哀」のマーク。いったい彼女に何があったのか?
お花見の席で一人っきりになったエルから事情を聞いた。仲良くなったみんなから見放されるのが怖いと思いもしない告白に、驚き、逆に気付かされることがあった。そして彼女の不安を安心で塗りつぶすために、自分の秘密を明かした。
みんなの元に戻ったエルの頭上にはちゃんとスペードやハートのマークが浮かび上がった。
第五章 エル/宮里
エルは、人の恋心が矢印で見ることができる。そんな能力を使わなくても京とミッキーが両思いなのはみんなにはバレバレであった。知らぬのは本人たち。しかし、些細な勘違いから二人に恋心にピンチが訪れる。慌てたエルは、二人をくっつけるために奮闘する。
そしてエルは、ひとりひとり性格や好みや考え方が違うように、役割も違う。それぞれが、各仕事を与えられて、支え合っていることに気付いたのだった。
感想/まとめ
う~ん。可もなく不可もなくといった感じでしたね。ちょっと不思議な甘酸っぱい青春物語を読みたい人にはおススメですね。
隠しごとと各仕事とふたつの意味合いがタイトルに込められているが上手い。
三木さんと京くんお幸せに~