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恩田陸さんの「麦の海に沈む果実」を読んでみた 感想

今回紹介するのは恩田陸さんの「麦の海に沈む果実」です。同著者さんの「三月は深き紅の淵を」第四章で登場した人物たちの物語。

 麦の海に沈む果実

水野理瀬が、北の大地の広大な敷地に建つ全寮制の学園に編入してきたことにより物語は始まる。二月の最終日に転入してきた理瀬のことをただの転校生と扱わず、特別視されていた。その理由として、この学園は三月しか生徒を受け入れないことになっているのにも関わらず、二月に転入してきたのだから仕方がない。

さらに、ここに三月以外に入ってくる者は、この学園を破滅に導くという伝説があった。それを聞き不安になる理瀬だが、ここでの生活に慣れるため一旦忘れることにした。

 

理瀬が所属するファミリー(班みたいなもの)

光湖:面倒見のいい少女

聖 :成績優秀、リーダー格の少年

俊一:薫とはいとこ同士。プロテニスプレーヤ―を目指している少年

薫 :俊一とはいとこ同士。プロテニスプレーヤ―を目指している少女

寛 :包容力のある大柄な少年

黎二:性格や外見とは反対に、不器用だがやさしい一面もある少年

 

自己紹介の席で黎二からここは一度入ったらなかなか出ていくことが困難な場所だ、うちのファミリーはこの半年で二人もいなくなってしまったと爆弾発言。

まだまだ彼女の知らない何かがここにはあると飲まれないように気を引き締めた。

 

ルームメイトが憂理(舞台女優を目指している少女)に決まり、彼女の元気が不安を吹き飛ばしてくれた。

この学園は、三種類が存在していることを教えてくれた。

▼親の期待から環境が整ったこの学園で学んでほしい『ゆりかご』

▼専門的な能力を学ぶため『養成所』

▼家庭の事情のため『墓場』

恵まれている環境には違いないが、どこかが変で歪んでいる感覚を常に持ち、隔離された世界だということを忘れないで過ごすようにと忠告を受けた。

 

三月に入りもう一人の転校生ヨハン(親しみな笑みが特徴的な美しい少年)が編入してきた。

役者がそろいつつある学園。

学園の頂点に君臨する校長。威圧的な背丈から美しさが光り輝いている。圧倒的な話術で語られる物事には有無を言わせない力がある。カリスマ性を備えており、ファンクラブも存在している。

しかし一番の不思議点は性別は男性なのに女性の姿をしているのことだ。

(神原恵弥をイメージすればいいのかな?)

 

そして季節は過ぎていく。

理瀬の周りでは、幾つもの不可解な事件が起きた。

ある時期からの記憶が欠落していることが判明した理瀬。

すべてが明らかになるラスト。

最後に笑っているのは誰だ。

 

感想/まとめ

本性明らかになった理瀬ちゃんにガクガク、ブルブル。

性格的は記憶が戻らないほうが良かったです。可愛らしさがあり、危うさ脆さがあった方に魅力を感じていたもので。

理瀬ちゃんも語彙力がないと語っていましたが、今作の感想として不思議なお話しで済ましてしまう辺り僕は彼女以下のレベルですね。ははは。

 

続編もあるらしいですが、、、保留かな。