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宮部みゆきさんの「火車」を読んでみた 感想

今回紹介するのは宮部みゆきさんの「火車です。社会派ミステリー。現在の日本で誰もが陥る怖さがあることを教えてくれます。そんな社会の落とし穴に振り回されたひとりの女性を描いた作品です。

 火車

本間俊介は刑事である。犯人逮捕時に負傷した傷が癒えず現在は休職中だ。彼の元に亡くなった妻の親戚である栗坂和也が訪ねてきた。失踪した婚約者・関根彰子を探して欲しいとのこと。

失踪する直前、気になることがあった。クレジットカードを作ることになり友人へ頼んだ所、自己破産した形跡が見つかったのだ。

その事実を問い詰めたところ、彰子は消えてしまった。

 

翌日彰子の勤務先へ行き、履歴書を入手した。顔写真に写る女性はとても美人だった。

次に自己破産手続きに関わった法律事務所を訪ねた。担当した弁護士の話を聞いているうちに本間が想像する関根彰子イメージとはかけ離れていることに気がついた。履歴書の写真を見せながら聞いてみる。

「関根彰子さんは、この顔写真の人ですよね?」

「違います。この女性は私が知っている関根彰子さんではありません」

答えが返ってきた。

 

栗坂和也の婚約者・関根彰子と自己破産した関根彰子は別人なのか。

本間俊介は、少々の手がかりを頼りに関根彰子の過去を追うことになる。

 

感想/まとめ

学校では教えてくれない大人授業を聞いている感じでした。

手がかりを頼りに徐々に近づくこの気持ち、ドキドキ感はたまらないですね。

世の中便利になっていく反面、落とし穴はいつの時代にもあると忘れないことですね。

 

人間追い詰められた何をするかわからない。

一線を越えてしまったが、彼女にも救いが欲しかった。複雑な心境ですね。

 


ラストの終わり方、もどかしい。犯人の声が聞きたかった。

 

 

みっちゃんが調べていた奥さんの従兄の子供をどう呼べばいいのか気になりますね。