鯨統一郎さんの「ミステリアス学園」を読んでみた 感想
今回紹介するのは鯨統一郎さんの「ミステリアス学園」です。とんでもない本に出会ってしまった。冒頭からネタバレするスタイル。国内外数多くの名作が作中内で紹介されており、ミステリー小説の入門書として読むのもありですね。
ミステリアス学園
※冒頭の一行で、内外名作ミステリすべての真相を明かしていますので、未読のミステリを残しているかたは2行目からお読みください。
1行目を読んで確かにそれはその通りなのだが、、、
ミステリアス学園ミステリ研究会に主人公湾田乱人が入部してきた。E=MC²を小説で表現したいとの理由で入部を決めた変わった新人。彼は松本清張の『砂の器』一冊しか読んだことがないミステリ初心者だったが、部員たちの教えもあり次第に詳しくなっていく物語である。
目次
第一話 本格ミステリの定義
第二話 トリック
第三話 嵐の山荘
第四話 密室講義
第五話 アリバイ講義
第六話 ダイイング・メッセージ講義
最終話 意外な犯人
登場人物
ミスミス研部長:4年生 小倉紀世治
副部長 :3年生 長生はるか
渉外担当 :3年生 平井龍之介
会計 :2年生 星島哲也
書記 :2年生 西村純子
新人 :1年生 薔薇小路亜矢花
新人 :1年生 湾田乱人
章ごとに上記の部員が一人ずつ死んで減っていくスタイル。探偵役として湾田乱人が選ばれ謎を解決していく。
感想/まとめ
これがメタ作品というのでしょうね。メタの定義がいまいち理解できなかった僕としてはこれだ!と示してくれてありがたい。古今東西のミステリが登場して、読んだ作品を目にするたびにニヤニヤしたのではないでしょうか。僕もその一人です。(黒岩涙香の文字にアッ)
各章勉強になり湾田くんと同様生徒になったつもりで読んでいました。目次を見てテンションが上がるのは当然でしょう。最終話の意外な犯人、確かに意外な秘密が隠されてましたね。こういうタイプの小説もたまにはいいですよね。
説明しにくいので興味を持った方は読むことをおススメします。