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綾辻行人さんの「緋色の囁き」を読んでみた 感想

今回紹介するのは綾辻行人さんの「緋色の囁き」です。名門女学園を舞台とした惨殺事件。囁きシリーズ第一弾!

緋色の囁き

舞台は聖真女学園高等学校という名門お嬢様学校。厳格な教育理念を掲げた、規律の厳しい全寮制の高校である。主人公の和泉冴子(いずみさえこ)は、ある理由から学園創設者の宗像家に引き取られることになり、ここへの転校を余儀なくされた。宗像家に恥じぬようにと、この学校の校長であり伯母である宗像千代から直々の言葉が重荷となり、また慣れない校風にも悩まされて冴子の精神状態は次第に危うくなっていく。

 

それでも同室の高取恵は何かと冴子を助けてくれた。息詰まり、窮屈さを感じるこの学園で初めて親しくなれそうな子だったのに「私は魔女なの」という謎の言葉を残して姿を消し、寮内の「開かずの間」で焼死体として発見された。彼女の死には不明な点も多いのにも関わらず、簡単に自殺として処理されてしまう。どうやら警察の方に学園から圧力がかかったらしい。彼女の遺品を取りに訪れた兄・俊記は妹の死を殺人だと疑いを強め、独自に調査を始めた。

 

その夜から次々と起こる級友たちの惨殺事件。恐怖と混乱が学園を包み込み、やがて冴子が転校してきた直後から犯行が始まったとして疑いの目を向けられるようになる。思考は停止し、暴力へと走らせ、魔女狩りの様相を呈している。冴子もまた、囁き声と夢遊病のような症状に悩まされており、無実だと断言できる状態ではなかった。

 

魔女の噂は、35年前に起きた焼死事件から始まった。

学園に代々伝わる魔女、そして学園に潜む殺人鬼の正体とは。

 

感想/まとめ

面白かった。

過去の回想にまんまと引っ掛かって真犯人にはホントに驚いた。本作は赤色の描写が連呼されますが、女性の身体的な部分と上手く絡め合って面白さが倍増されたと思う。

 

最後の冴子の会話。えっ、俊記さんやられてないよね。

母親の負の部分は遺伝してしまうのか?なんとも先が気になる終わり方でしたね。