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愛川晶さんの「化身」を読んでみた 感想

今回紹介するのは愛川晶さんの「化身」です。

化身

両親を亡くして一人暮らしをしている女子大生・人見操(ひとみみさお)のもとへ、差出人不明の封筒で写真が送られてきた。するとその写真を見た途端、急に体中に震えが来て、取り乱してしまう。偶然居合わせた友人の介抱のおかげで落ち着きを取り戻すと、今度は冷静に一体誰が、何のためにこの写真を送りつけてきたのか疑問が湧いてきた。この写真は操にとって、どんな意味合いを持つことになるのか。

 

亡き両親から聞いた話では頼れそうな親戚関係は全滅である。まるで何かから逃げるように、あちこちと住み場所を転々と変えていた両親。改めて考えると不自然さが目立つ。いやそんなはずはない。記憶に宿る両親とも操には甘く、ほとんど叱られたことがなかった。経済的にはそれほど恵まれてはいなかったが、円満で温かい家庭だったことは間違いない。

 

自らの出生を知る転機が訪れたと前向きにとらえ、アウトドア研究会の坂崎先輩に協力を仰ぎ、調査を開始した。すると一枚の写真が示す保育園に辿りついた操を待ち受けていたのは、幸せだった過去を脅かす幼児誘拐事件だった。

 

感想/まとめ

一生のうちの何度か確認するであろう戸籍。その制度を上手く利用したミステリーである。戸籍抄本、謄本の言葉は知っていたが、違いになると説明ができなかったが、またひとつ賢くなった。ただ緻密さは伝わってきたが、まったく理解はできなかった。