香納諒一さんの「絵里奈の消滅」を読んでみた 感想
今回紹介するのは香納諒一さんの「絵里奈の消滅」です。
絵里奈の消滅
刑事くずれの探偵・鬼束啓一郎。彼がかつて逮捕したことがある窃盗常習犯・牛沼の水死体が発見された。鬼束の携帯電話には、牛沼からの着信履歴が残っていたが、仕事の最中で電源を切っており、気がつかなかった。彼とはもう長いこと会ってなく、用件に全く心当たりがない。性格かそれとも職業癖からなのか。忘れようとするが、気になって仕方がない。そこで、ある筋を頼ると牛沼が鬼束に行方不明になっている娘・絵里奈を探して欲しいという捜索依頼だったことが判明した。
牛沼が寝床として利用していた簡易宿泊所を突き止め、そこで写真と新聞記事を手に入れた。写真の方は幼少期の絵里奈のように思えた。新聞記事の方は、二週間ほど前に、山名信子というOLの飛び降り自殺についての記事である。まずは彼女の素性を探っていくと、自殺の裏には無理矢理出演を強要されたAV(アダルトビデオ)の闇が隠されていた。残された母親や娘のため、データをすべてこの世界から抹消するつもりでコピーが保管されている倉庫に向かうと、そこには絵里奈が縛られて監禁されていた。
彼女を知り合いの女医に任せて、鬼束は諸悪の根源である映像会社社長・漆原智古の行方を追う。その途中、絵里奈の母親・助川麗香を訪ねると、二人は異父兄妹であることが判明した。麗香には何度も結婚と離婚を繰り返し、4人の子供を儲けた。
どうやら訳ありな家族のようで、鬼束がつつくとやがて一人の少女に辿りついた。
いったい彼女は誰なんだ?
感想/まとめ
面白かった。
タイトルの失踪ではなく、消滅という意味がよく分かりましたよ。
最後の一文も何とも言えませんね~