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長江俊和さんの「出版禁止」を読んでみた 感想

今回紹介するのは長江俊和さんの「出版禁止」です。

出版禁止

▼序章

偶然にも掲載禁止となったあるルポルタージュと巡り合った長江記者は震えが止まらないほどその内容に魅了されてしまった。この作品を、このまま埋もれさせる訳にはいかないと出版に向けて動き始めた。事実確認や裏取り調査など、4年以上の歳月を費やしてどうにか出版までもってくることができたと、物語は始まる。

 

そのルポルタージュの作者、若橋呉成が追っていたのは、ドキュメンタリー作家の熊切敏と秘書の新藤七緒が起こした心中事件である。二人が不倫関係であったことから、世間に大きく取り上げられた。病院に搬送された熊切は命を落とすが、七緒は意識を取り戻し、一命をとりとめた。彼女からの告白と山荘から発見された証拠品などから事件性はなく、心中として片づけられた。それから7年の歳月が流れ、身を潜めていた新藤七緒と接触した若橋は粘り強い交渉の末、取材の許諾を得ることができた。

 

インタビューを通じて心中事件を鮮明化していくと、違った景色が見えてくる。

多岐に別れた心中事件のゴールはいったいどこなんだろう。

 

感想/まとめ

色とりどりの仕掛が満載で、好きな人にはたまらないでしょう。

僕みたいなポンコツには厳しい一冊でした。