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小島正樹さんの「呪い殺しの村」を読んでみた 感想

今回紹介するのは小島正樹さんの「呪い殺しの村」です。両親の死と向き合うために残された手がかりから千里眼・予知・呪殺を行う術者がいる村を訪ねた海老原浩一。そんな彼を待ち受けていたのは目を疑うような奇跡の連続だった。シリーズ第七弾!

 呪い殺しの村

これまで目を背けていた両親の事故死の真相と向き合うために海老原浩一は、生前父が研究をしていた『まつろわぬ民』の調査を引き継ぐ決意を固めた。事故死ではなく、殺害されたとなると犯人が存在する。残された手がかりはほんのわずかだが、全国各地に伝わる『奇妙な力を持つ一族』を調べて、その力を解明することが父を殺害した犯人に近づくことができると考えていた。

ここまでのことを恩師である沙川教授と相談して進めており、まずは宮城県の不亡村で糸瀬俊一郎という人物を会う約束を取り付けた。糸瀬家は代々、千里眼・予知・呪殺の「三つの奇跡」と呼ばれるそれぞれの術を受け継いできた。その奇妙な力のせいか「憑き筋の家」として昔から村の人々に厭われてきた。

助手として立候補した教授の娘の沙川雫美と共に不亡村を訪れた海老原は、糸瀬俊一郎が操る千里眼・予知・呪殺の三つの奇跡を目の当たりにするのであった。

 

警視庁捜査一課の鴻上心管理官は、都内で発生した事件の捜査に駆り出されていた。現場の状況は自殺を示していたが、死体に付着していたとある物がどうしてか頭を離れないでいた。上の立場ながら現場で腑に落ちないことに出くわすと、納得がいく答えが見つかるまでとことん調べつくす性分なため、現場から少々疎ましく思われていた。

被害者は染矢幹雄。妻・芙由美と娘・織女とは別居中。誰かから恨まれるといった様子もなく、死体の様子と照らし合わせて問題ないと判断し、正式に自殺として処理された。一応家族二人のアリバイを調べてみたが、特に問題もなく成立した。

しかし鴻上が発見したとある物が決め手となり他殺の線で捜査再スタート。不審な男性が周辺をうろついていたり、鴻上が見張っていた中で芙由美が犠牲になってしまった。現場は密室、不可解な状況に頭を抱える捜査員たち。解決への活路を開くため、芙由美の故郷である不亡村を訪ねるのであった。

 

不亡村で対面した海老原と鴻上は、協力関係を結んだ。

代々続く糸瀬家と染矢家の関係性と根深く残る過去の因縁と歴史が事件を紐解くカギとなる。

そして千里眼・予知・呪殺の「三つの奇跡」の真相とは?

 

感想/まとめ

面白かった。

千里眼・予知・呪殺のトリックがとんでもない方法で満足した一方でもっとぶっ飛んでほしいと期待している自分がいる。最後の最後のどんでん返しも切れがあって好みであった。

いよいよ海老原にまつわる明確な敵?の存在が示唆されて、より楽しめるシリーズになることを期待したいですね。