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横溝正史さんの「獄門島」を読んでみた 感想

今回紹介するのは横溝正史さんの「獄門島です。金田一耕助シリーズの一つで長編小説である。瀬戸内海に浮かぶ獄門島、戦友の便りを伝えるため金田一が島に足を踏み入れたとき連続殺人事件の幕が開ける。

 獄門島

戦友の鬼頭千万太の死を伝えるために瀬戸内海に浮かぶ獄門島へ向かっていた。千万太が死ぬ間際くりかえし言い残していた3人の妹達が殺されるパトロンの久保銀造(本陣殺人事件)も獄門島へ行くことに対して忠告をしていたが、この言葉が懸念材料として金田一を離さなかった。

本家の千万太が死に、分家の一が生き残る。古き因習が残るこの島でこの結果は嵐の前の静けさと言えるだろう。

 

舞妓のような振袖に帯を締めあげた3人娘。美しいが尋常ではない、目の前にして冷たい戦慄を金田一は感じた。この場所へ連れてこられた意味、使命。千万太が残した言葉の重さがいつの間にか増していた。

 

月代、雪枝、花子3姉妹が危惧したとおり殺されてしまう。

金田一は失態を重く受けてせめて事件の全貌を明らかにすることを目指す。

古き因習が残るこの島での跡継ぎ争い。

先代が残した呪いのような言葉。

 

一連の事件のカギを握るのは屏風に描かれていた俳句だった。

 

感想/まとめ

金田一シリーズ「獄門島」でした。映画の方を観て原作は未読といった方も多いのではないでしょうか。僕もその一人でしたが、小説にハマり、感想ブログを書いている者としては読むべき作品ですからね。

 

金田一が頭をかきむしるシーンは有名ですが、文章だとこう表現しているか、など映像と比較するのも楽しみの一つですね。

 

あっけなく3姉妹が殺されてしまいましたが、金田一さんには身を挺して守るシーンが一つくらい欲しかったですね。一応探偵としての役目は果たせていますがね。

 

もちろん古さは感じますが、よき古さとして迎えることができるでしょう。