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法月綸太郎さんの「法月綸太郎の消息」を読んでみた 感想

今回紹介するのは法月綸太郎さんの「法月綸太郎の消息」です。世界的に有名なあの名探偵作品に秘められた謎に迫る!法月綸太郎シリーズ最新作!

 法月綸太郎の消息

▼白面のたてがみ

ジャーナリストの飯田才蔵から堤豊秋(以前の作品に登場)の未発表原稿を入手したと呼び出された綸太郎。なんでもホームズ愛好家の団体からの講演依頼のために準備された原稿だったが、主事情で公演自体が中止になり、日の目を見ることなく埋もれていった。

シャーロック・ホームズ・シリーズでワトソン博士が登場しなく、ホームズの一人称で描かれた『白面の兵士』『ライオンのたてがみ』の異色の二編に注目して、それはホームズの生みの親、コナン・ドイル心霊主義に入れ込んでいた時期と重なり、恩師であるジョゼフ・ベル博士の霊が出現したのではと新説を唱えた。

さらに最後のページには魚のマークと『星が月になる?』と謎の書き込みがしてあり、綸太郎も対抗して意外な解釈を持ち出すのであった。

 

▼あべこべの遺書

二人の人間が相次いで不審な死を遂げた事件。一人は転落死、もう一人は服毒死。それぞれの現場には手書きの遺書が残されていたが、双方の遺書がいれ違っていた。死んだ場所もお互い相手の自宅。

綸太郎は、安楽椅子探偵スタイルでこのあべこべ事件に挑む!

 

▼殺さぬ先の自首

女性を殺害したと棚橋という男が自首してきた。女性はギャラリー・オーナーの藍川といい、妻の復讐のために殺害したと自供したので安否確認のために連絡を入れてみたら、なんと本人は生きていたのだ。それなのに当の本人は間違いなく自分は藍川を殺したと言い張って一歩も引かない。これ以上対処しようがないので帰宅してもらったが、後日藍川が殺害されているのが発見される。

綸太郎は、安楽椅子探偵スタイルでこの不可解な事件に挑む!

 

▼カーテンコール

ミニシアター系の人気劇団「アルゴNO、2」の看板女優?ロザムンド山崎から今度の舞台でアガサ・クリスティの『象は忘れない』を上映するので公演パンフレットに寄稿してくれないかと依頼をされた綸太郎。

アポロ最後の事件『カーテン』とアシル・アポロの実在説を筆頭にギリシャ神話とクリスティーの名作に迫る展開が待っている。

 

感想/まとめ

お恥ずかしながらホームズとアポロの原作は未読なのでどういった反応をすればいいか躊躇してしまった。

評論家的な法月綸太郎は苦手である。

逆に名探偵・法月綸太郎は大歓迎。

▼あべこべの遺書▼殺さぬ先の自首はなどのミステリーを所望したい。

 

好きな人にはたまらないでしょう的な小説です。是非読んでもらいたいですね。