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東野圭吾さんの「探偵俱楽部」を読んでみた 感想

今回紹介するのは東野圭吾さんの「探偵俱楽部」です。富裕層を対象としたVIP専用の会員制調査機関『探偵俱楽部』が事件を解決していく短編集。

 探偵俱楽部

長身で黒いスーツを着こなしている彫の深い男と黒いワンピースを着こなしている若い女性。どちらも日本人離れした体格の持ち主。この二人がVIP専用の会員制調査機関『探偵俱楽部』として事件を解決に導いていく。

 

▼偽装の夜

大手スーパー・マーケットの社長・正木藤次郎の喜寿を祝う会が開かれていた。途中退出した社長の様子を見に行った関係者たちが藤次郎が首を吊って死んでいるのを発見した。自殺として処理されると困る面々の第一発見者たち。藤次郎の死を偽装しようと企てたのだが、予期せぬトラブルが起きてしまい、、、

 

▼罠の中

自宅のふろ場で死んでいるのが発見された山下孝三。電気コード利用した感電死。犯人とみられるお手伝いの自殺で事件は幕を閉じた。しかし、この結末に納得がいかない妻は探偵俱楽部に依頼をすることにした。

 

依頼人の娘

美幸が学校から帰宅すると母が殺されているのを知らされた。警察は第一発見者の父を疑うが、彼にはアリバイがあった。しかし、父が何か隠している様子を感じ取った美幸は探偵俱楽部に調査を依頼することにした。

 

▼探偵の使い方

夫・阿部佐智男の浮気調査を探偵俱楽部に依頼した妻・芙美子。途中報告の佐智男と一緒に写真に写った女性を見て慌てるようにして調査の打ち切りを申し出た。その後、友人である真鍋公一、秋子夫妻と旅行に出かけた先のホテルで佐智男は毒物を口にして死んでしまった。

探偵俱楽部が最後に語った真相とは?

 

▼薔薇とナイフ

大学教授の大原泰三は、次女・由理子が妊娠しているのを突き止めた。相手の男を聞き出そうと詰め寄るが口を割ろうとしない由理子。泰三は、極秘で探偵俱楽部に調査を依頼することにした。そんなある日、長女・直子が殺されてしまう。酔っ払って帰ってきた直子が由理子の部屋で寝ていたために間違って殺されてしまった可能性が浮上。由理子の相手が疑われることになるが、探偵俱楽部が語った真相とは?

 

感想/まとめ

普通でした。依頼を完璧にこなすプロの仕事に徹している探偵俱楽部の二人。余り多くは語られない組織だったが、色々な想像を膨らませるには十分。東野作品には加賀恭一郎シリーズやガリレオシリーズなどと比べてしまうと、ちょっと今作のキャラは弱い感じがしてしまうのは残念だったかな。まあ、短編とシリーズを比べるのは酷な話ですよね。

では、次の東野作品でまた会いましょう!