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恩田陸さんの「三月は深き紅の淵を」を読んでみた 感想

今回紹介するのは恩田陸さんの「三月は深き紅の淵を」です。作中にも登場する同タイトル『三月は深き紅の淵を』という幻の本を巡る短編集。独特な世界観を味わおう。

 三月は深き紅の淵を

二百部のみ出版されのちに回収された『三月は深き紅の淵を』という幻の本。

謎めいた条件があり、貸し出す場合、一人しか読ませて行けない、それも一晩だけ。

 

 

▼第一章 待っている人々

鮫島巧一は、会長宅へ読書が趣味という共通点でご招待をいただいた。そこで読書好きの年配の方々と知り合い、『三月は深き紅の淵を』という幻の本の存在を知った。

ざっくりとしたあらすじを聞き興味を持った巧一は、是非とも読んでみたくなり捜索を開始するが、、、

この家にあることは確かだが、何年も探しているが見つからない幻の本。

はたして見つけることはできるのか。

 

▼第二章 出雲夜想曲

女性編集者の堂垣隆子と江藤朱音が出雲へと向かう列車の中で、『三月は深き紅の淵を』の作者を推理する物語。列車に揺られながら己の推理を披露する過程がたまらない。列車という独特な密室でのやりとりも見どころだ。

ラストで明かされる真相もこの旅にマッチングしており、ほろ苦さを緩和してくれるだろう。

 

▼第三章 虹と雲と鳥と

公園の展望台から転落死した篠田美佐緒と林祥子。二人の死は周囲に衝撃を与えたが不幸な事故として処理された。美佐緒の家庭教師だった野上奈央子のもとへ差出人不明の封筒が届いた。中身をのぞき、美佐緒と祥子は異母姉妹であることを知った。彼女からのメッセージを感じた奈央子は転落死の調査に乗り出した。

 

▼第四章 回転木馬

小説『三月は深き紅の淵を』の幕開け。

学園小説が始まる?

 

作中の『三月は深き紅の淵を』のタイトル(外側)

▼待っている人々

▼出雲夜想曲

▼虹と雲と鳥と

回転木馬

 

作中作の『三月は深き紅の淵を』のタイトル(内側)

黒と茶の幻想

▼冬の湖

アイネ・クライネ・ナハトムジーク

▼鳩笛

 

『三月は深き紅の淵を』という小説に関する物語のみが共通点。

存在するのか、しないのか僕みたいに混乱する人もいるでしょう。

第一章~第三章まで、なんとかしがみついて理解していたつもりですが、第四章でお手上げ状態。

ネタバレ望む!

 

感想/まとめ

残念ながら合わなかったです。

第三章までは楽しめた。

理解できないもやもや感がくやしい!