宮部みゆきさんの「今夜は眠れない」を読んでみた 感想
今回紹介するのは宮部みゆきさんの「今夜は眠れない」です。突然の遺贈話に困惑するある家族。その額は五億円、桁違いな金額を前に離婚の文字がちらつく。中学生コンビが活躍ミステリー、ここに登場!
今夜は眠れない
緒方雅男君と島崎俊彦君、中学生コンビが活躍するぞ!
のちに騒動の原因になるお話を持って弁護士が緒方家宅を訪ねてきた。父さんが浮気をしており、離婚話を円滑に進めるために弁護士を呼んだと母さんは思っていたらしい。
皆さんに頼まれたわけではありませんよと一度咳払いをして依頼をうけた方の名前を挙げた。
澤村直晃さん。20年前、あることで奥さんに助けられた人物で、ずっと感謝していたと語った。聡子(母さん)が学生時代を過ごしたアパートの隣人だった。ある日倒れていた所を発見し声をかけてみたら出血していることに気がついた。
弾傷がみられヤバイことに巻き込まれることは予想できたが、見捨てず恐れずに指定されたもぐりの医者を呼び治療の仕方を教わった。それから2週間ぐらいして唐突に彼は消えてしまった。恩は忘れない。あなたに何かを残してあげると台詞を残して、、、
弁護士から聞かされた驚きの金額。聡子に残した遺贈はなんと5億円だった。
その日から緒方家の生活は下り坂になる。新聞や週刊誌に書かれ、マスコミから取材の申し込み、電話が鳴りやまず、親戚や知人から問い合わせ、寄付の願いや脅迫類なものまで届けられた。
家庭内にもひびが入る。行雄(父さん)が聡子(母さん)の不貞を疑い爆発させたのだ。バックを片手に家を飛び出してしまったのだ。
相変わらず世間の目は緒方家に注目しており、一時避難も兼ねて引っ越すこととなった。
そして雅男は親友の島崎に事のあらましを話して手伝ってほしいと協力を申し出た。
何が本当のことなのか調べることにする。母さんを信じたいことは本心だけど、これは自分のことでもある。こうして二人は調査に取りかかる。
放浪の相場師だった澤村氏は五億円遺贈にも博打を打っていた。
いろんな人物の思惑や計画が絡み合い物語を複雑化。
それでも最後に辿りついた真相は意外なものだった。
感想/まとめ
深く考えないで勢いで読むべき作品ですね。
サクサク読めるのでおススメしたい小説。
続編もあるので気に入ったら是非どうぞ。
緒方家がどうなるか終始ハラハラして読んでいましたが、雨降って地固まるの言葉通りの結末で良かった。ただあの人が協力していたのには驚いた。
それにしても中学生コンビ大人びていますね。
警部さんと雅男君の会話も楽しみの一つ
▼「警察は頭がいいんだよ」に対して顔はいいとは限らないみたいだけど、、、
思わず爆笑!
▼警察で食べたかつ丼を見て、そういえば取調室でなんでかつ丼というイメージが着いたのか気になったね。実際には何とかという罪になるらしいですね。
▼銀行に預けていた5億円の利息っていくらになるんだろう?