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西尾維新さんの「掟上今日子の裏表紙」を読んでみた 感想

今回紹介するのは西尾維新さんの「掟上今日子の裏表紙」です。シリーズ第9弾。速いですね。今回は長編なのでじっくり読むことができましたね。見所はなんといっても隠館厄介さんの活躍ですね。今日子さんの代わりに探偵業務をこなしててあっちこっち足になって奮闘する姿はファンなら大満足するでしょう。

そして、今日子さんとの関係にも変化が起きる!?

 掟上今日子の裏表紙

冤罪製造機の汚名を持つ日怠井警部は、取り調べ室へと向かっていた。今日子と隠館が原因で取り調べの任から外れていて以来久しぶりの命令であった。日怠井に頼るということは手ごわい相手なのだろう。行ってみればわかるとは言うがいやな予感がする。

取調室の椅子に座っていたのはあの忘却探偵ー掟上今日子だった。

「初めまして。容疑者の掟上今日子です」

ここから物語はスタートする。

 

取り調べしようにも被疑者本人が忘れている成り立たない状況。

逮捕されたことによって無実が証明されると傍から見ればむちゃくちゃな理論にも思えるが掟上今日子なら納得してしまう。

さらこの状況を逆手にとって交渉してくる。

いったい誰が犯人なのか、私ならそれを突き止められる、最速でと。

忘れず依頼料金を請求するあたりは余裕すらうかがえる始末。

 

罪状は強盗殺人。まごうことなき凶悪犯罪だ。

資料を読めば読むほど犯人は彼女で間違いないと訴えている。

しかし、日怠井には迷いがあった。

あの掟上今日子という存在が邪魔をしている。

怪しすぎるから怪しくない、推理小説のような考えまで浮かんできてしまう。

そこで専門家の意見を仰ぐごとにする。

かつて日怠井の手によって冤罪被害者となった隠館厄介。

 

こうして僕こと隠館厄介は事件に関わることになった。

 

気まずい再会を果たした隠館厄介と日怠井警部が捕まって身動きできない今日子さんの代わりに別々の角度から事件を捜査して解決していく流れになります。

今日子さんのことならなんでもおまかせな隠館さんと素直にうんうんと言えない立場の日怠井警部。ふたりの関係性が面白くしてくれるのは間違いなしです。

 

探偵の活躍を見せる隠館厄介。無事今日子さんを救い出すことができるのか。

 

感想/まとめ

序盤からアクセル全開面白さがぶっ飛んでました。

 

再会を果たした隠館厄介と日怠井警部の巨漢二人を迎え入れたファミレスは大したものと褒めるべきなのか否か。

取り調べの最中に捜査協力したいと申し出の正解を当てた隠館さんは流石今日子さんのことをわかっていらっしゃる専門家ですね。

荒唐無稽で一筋縄ではいかない。記憶を人質にするなんて卑怯だぞ今日子さん。

警察内部にも多数いるであろう忘却探偵のファン。独房内での今日子さん振る舞いに裏面を見た気がします。どんな人間でも表裏があるといった言葉、納得です。

 

厄介さんと呼ばれて喜びが爆発しそうな姿を見るとこちらまで嬉しくなりますね。

毎回初対面の二人ですが何度も何度も繰り返すうちに変化しているのかな。

記憶は失っても覚えているものもあるということなんですかね。

 

事件の方は流石といえる。最後のシーンも大満足です。

 

そろそろ今日子さんの秘密に迫るお話も読みたい今日この頃です。