鮎川哲也さんの「りら荘事件」を読んでみた
今回紹介するのは鮎川哲也さんの「りら荘事件」です。学生たちが別荘に集まって休暇を過ごしています。そこでひとつの事件を皮切りに連続殺人事件に発展。犯人は学生たち中にいる!颯爽と名探偵が登場。このパターンは面白いこと間違いなしでしょ!
りら荘事件
あらすじ
秩父の奥深くにあるりら荘。いわくつきの別荘を日本芸術大学が買い取り、レクリエーションの寮として学生たちに開放している。夏休暇もおわりに近づいた8月20日、このりら荘に7人の学生がやってきた。その夜、和やかな夕食を終えた後に行われた学生同士の婚約発表に各々違った反応するのであった。
翌日、りら荘の近辺の崖下で地元民の死体が発見された。そばには、トランプのスペードのAが意味深長に置かれてあった。そのトランプは学生たちの所持品で紛失したカードの一部でした。
学生たちの不安が的中し第二の犠牲者が出てしまう。今度は、学生の一人、スペードの2が見つかる。
事件は連続殺人に移行し、第3、第4、第5、、、と、、、
感想/まとめ
面白かった。古典作品と聞いて躊躇していましたが、若干時代背景、人物描写など引っかかる場面がありましたが、ホントに読んでみてよかったです。僕は、講談社文庫から発売された、りら荘事件の方を読み、後からりら荘殺人事件があると知ったんですけど、中身は同じですよね?
連続殺人とのことでしたが、死にすぎです。そして誰もいなくなった同様、関係者誰もいなくなってしまうのではないかとびくびくしていましたよ。
殺し方もバラバラで毒殺、刺殺、絞殺、毒矢、溺死など同様な事がひとつもない所にこだわりを感じる。
いかにして毒を混入したのか。
川沿いが現場なのに延髄を刺殺したのは何故か。
カギとなるトランプ。なぜ、現場に残されているのか、いつ紛失したのか。
ブルーサンセットで怒りだした意味とは。
お花さんが残した謎の数字の意味は。
そして、動機な何か。
いつ出番がくるのか楽しみにしていた名探偵星影竜三。見事な推理を披露してくれました。
上で、述べてだけでも謎が多い。疑問のまま終わらないでひとつひとつ明らかにされていく過程は何度読んでもすばらいい。二条さんが殺されて、あれ、探偵は、本気で心配したのは内緒。
おすすめできる作品でした。