堀内公太郎さんの「だるまさんが転んだら」を読んでみた
今回紹介するのは堀内公太郎さんの「だるまさんが転んだら」です。だるまさんが描かれた表紙が目にとまり、読み始め。展開か楽しみです。
だるまさんが転んだら
あらすじ
ミステリー小説の新人賞に元人気俳優の向坂祐一郎さんが選ばれた。彼は不祥事により事務所を解雇され、事実上、芸能界から引退していた。話題性のためなど、当初は批判もあったが、購入者や著名人からの評判が良くすぐさまベストセラーになった。
一方、小説家デビューを目指す岡田平助は新人賞に応募するも落選の繰り返し。未だにコンビニでアルバイト生活だ。受賞作の「だるまさんの鬼ごっこ」の評判は知っていたが嫉妬心もあり読まないでいた。
ある日、恋人から「だるまさんの鬼ごっこ」を読んでみてと頼まれる。真剣な口調に押され読んでみると、ネット上で公開していた自分の作品にそっくりだったのだ。
とにかく事情を説明するため担当者と会うことになったが、、、
編集者や関係者を巻き込んで盗作劇はあらぬ方向へ進んでいく。
感想/まとめ
ラストに一気に爆発する展開でしたね。
平助君の彼女、有希さんがいい人。うらやましい限りです。平助君も盗作疑惑を不思議なことですましてしまう感じがお人好し全開。お似合いの二人でしたね。また、登場キャラ達が最終的に味方になってくれるのは人柄のおかげなのでしょうね。
一皮むけて成長したラストで読後感も最高でした。
デビュー作である「森のくまさん」も期待します