北國浩二さんの「サニーサイド・スーサイド」を読んでみた
今回紹介するのは北國浩二さんの「サニーサイド・スーサイド」です。今回は自殺を防ぐことがテーマですが、不思議な力が関係しているので前作の「リバース」に似た感じがしますね。
サニーサイド・スーサイド
あらすじ
不思議な力を持つ野原すみれは、高校でカウンセリングの先生として働く小此木英和のもとを訪ねた。そこで、落ちていた携帯ストラップを拾うとあるビジョンが浮かんだ。高い場所から飛び降りる光景。突き落とされたり、足を滑らすとは違うと聞き、自殺の疑念がちらつく。状況からしてそのストラップが落ちたのは今日。今日カウンセリング室を訪ねた生徒たち全員に自殺の恐れがある。
自殺を防ぐことができるのか?
感想/まとめ
生徒視点で区切られているのでいったりきたり慌ただしい感じが否めない。どこにでもありそうな現実的青春ストーリーなのでリアルさは伝わりやすい。学園ミステリーが好きな僕ですが今回は少しリアルさが強く苦手でしたね。
自殺者は誰か考えるとみんな怪しく思えてくるのは小説を楽しんでいる証拠。真相が分かるとなるほど。
好き、嫌い、無関心の三つ巴心理状況に似た結末かな。