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北川歩実さんの「運命の鎖 The Genetic Future」を読んでみた 感想

今回紹介するのは北川歩実さんの「運命の鎖 The Genetic Futureです。精子バンクに預けられた精子によって誕生した子供たち。死に至る遺伝病は受け継がれているのか、生まれながらにして宿命を背負った彼らの運命は?

 運命の鎖 The Genetic Future

アキヤ・ヨーク病。通常中年期になって発病する病気だ。神経が徐々に侵されて、身体の自由が利かなくなり、知的能力も衰える。親が発病するば子供の発病確率は五十パーセント。現状不治の病で、遺伝子で運命が決まる遺伝病である。

今回の物語は、精子提供者の志方清吾という男がアキヤ・ヨーク病の遺伝子を持っていた可能性があったことから始まる。清吾自身の発病は確認されていないが、三十三歳のときに失踪して現在の行方は分かっていない。彼の父親はその病気で亡くなっている。よって失踪する前に精子バンクに預けていた精子によって誕生した子供たちがアキヤ・ヨーク病の遺伝子を受け継いでいる確率は二十五パーセントになる。

やがて清吾の血を引く子供たちが、それぞれの人生の分岐点に辿りついた。翻弄される運命に区切りをつけるため、己の現実と向き合うことになった。

 

清吾の遺伝子を受け継ぐ君保とフリーライターの響子が協力して人工授精によって誕生した人々を探っていき、その先で様々な事件や謎に巻き込まれていく。一話につき一人が登場する短編になっている。やがて見えてくる清吾の過去に何があったのか、確かめてほしいですね。

 

感想/まとめ

面白かったけど、クライマックスに向けて、ごちゃごちゃして意味が分からなかったのが残念。僕の理解力の無さなのか、ちょっと複雑すぎたのかな。

最後のメールもう~ん。拍子抜けって感じがね、、、