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鮎川歩さんの「クイックセーブ&ロード3」を読んでみた 感想

今回紹介するのは鮎川歩さんの「クイックセーブ&ロード3」です。「セーブ」頭の中で強く思うと「リセット」死ねば人生がセーブ地点まで戻るタイムリープ物の完結編です。記憶を失ってしまった榊少年の運命は?

 クイックセーブ&ロード3

病院で目を覚ました僕こと榊潔人。連絡を受けた両親よりも早く駆けつけた幼なじみで腐れ縁の梓由衣から病院にいる訳を教えてもらい、その状況に愕然とした。中学入試時に遭遇した交通事故が原因で昏睡状態に陥ったのだと考えていたのだが、実際は事故なんて起きておらず、無事に中学に進学できていた。

本当の原因は、深夜に忍び込んだ時計塔の天辺から足を滑らせて転落したと間抜けのようなお話だった。

僕の記憶とは完全に食い違っていて大きなズレが生じている現状。僕の記憶では今年2008年で、12歳で、小学6年生だと認識していたが、現在2010年8月20日。2年半という期間にあった出来事すべてを失くした記憶に戸惑いを隠せない。

 

未知の学校生活にも不安が付き纏いこのままではいけないと今の榊潔人を知る数少ない友人の一人である由衣と会うことにした。ただ彼女も中学から別になり、またこうやって話すようになったのは最近だからよく知らないと申し訳なさそうな仕草で答えた。

 

窓の向こうから聞こえた衝突音と引き裂く悲鳴が二人の会話を中断させた。女子高生の飛び降り自殺。由衣の制止を振り切り、現場に駆けつけてそれを見た瞬間何かが記憶に訴えていた。

人混みを離れ散らばっていく野次馬たちの会話に興味を覚え、耳を傾けた。

あの話とは一体何だ。

隣であの噂広まっているんだと呟やいた由衣。

何故だか知らないが食いつく僕。

そして、『クイックセーブ&ロード』っていう魔法があるらしいと冗談だと信じてやまぬ調子で彼女は笑いながら答えた。

 

感想/まとめ

完結編です。

記憶を失い、取り戻した榊潔人くん。

能力からの「脱」をテーマに最後まで駆け抜けていきましたね。

ループ設定が好きだし、最後まで楽しめて良かった。言いたいことは多数ありますが、、、

 

完結お疲れ様でした。